プロローグ 中編〜合同捜査隊『エースキラー』〜前篇
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い。私を含めたこの場にいる3名がそちらの”斑鳩”の方々のように、メンフィル側の”合同捜査隊”のメンバーとしてメンフィル帝国に協力する事になっています、総督閣下。」
リィンの疑問に対してクレア少佐は静かな表情でシズナとクロガネに視線を向けた後答えた。
「あの……どうしてアンゼリカ先輩達がメンフィル帝国側の”合同捜査隊”のメンバーなんですか?アンゼリカ先輩達はシズナさん達と違って、明確に”メンフィルとは別の国家の組織や貴族に所属している人達”ですが……」
「ま、簡単に言えば1年半前の件に関する”エレボニアとしての罪滅ぼし”だよ。」
「へ……1年半前の件というと、”ヘイムダル決起”の件だよな?何であの件の罪滅ぼしとして、クロウ達が今回の件に関わる事になったんだ?」
セレーネの疑問に対して肩をすくめて答えたクロウの答えが気になったリィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「フッ、それについては私の方から説明させてもらおう。」
「オリヴァルト殿下……」
するとその時オリヴァルト王子が部屋に入室し、オリヴァルト王子の登場にリィンは目を丸くした。
「リィン君も知っているように1年半前の件――――――”ヘイムダル決起”はメンフィル帝国に被害を出さなかったとはいえ、現在のエレボニアを”保護”しているメンフィル帝国の面子を潰すも同然の事件だった。しかしリィン君達のメンフィル帝国への取り成しやメンフィル帝国の寛大な心遣いによって”ヘイムダル決起はエレボニア王国としての意志ではなく、メンフィル帝国の保護を受け入れたアルノール王家や王国政府に不満を持っている一部の者達による反乱”として片づけてもらった上、本来ならばエレボニア王国自身のみで解決しなければならない所をメンフィル帝国に加えてクロスベル帝国からも様々な理由を”建前”に事件解決の為の人材を派遣してくれたからね。その”恩返し”と”罪滅ぼし”の為に、現状アルマータとやらのマフィアの被害を受けていないエレボニアは対価は一切求めずメンフィル帝国の協力者という形でクロウ君達を”合同捜査隊”のメンバーに入れてもらったのさ。………まあ、連合の”合同捜査隊”のメンバーの顔触れを考えるとせめて”二大武門”の筆頭伝承者である子爵閣下かマテウス卿のどちらかはメンバーに入れたかったのだけど、生憎二人とも現状長期間エレボニアからは離れられないからね……現在のエレボニアが用意できる長期間エレボニアから離れても大丈夫な精鋭として、彼らに頼んで了承してもらったんだ。――――――すまないね、”ヘイムダル決起”の時はそちらのシズナ君達を含めたメンフィル帝国にとって強力な戦力を派遣してもらい、決戦地である”逆しまのバベル”の攻略の際は私達エレボニアにとっては返し切れない恩がたくさんあるリィン君自身にも協力し
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