プロローグ 中編〜合同捜査隊『エースキラー』〜前篇
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クロガネを見つめた。
「フフ、君達と共に行動するのは1年半前の”ヘイムダル決起”――――――いや、あの時共に行動したのは”バベル”の時くらいだから、実際に長期間行動を共にするのは4年前の大戦以来になるね、リィン♪」
「言われてみればそうだな……ハハ、シズナに加えてクロガネさん達もいるんだったら、俺は必要ないと思うんだがな……」
シズナの話にかつての出来事を思い返したリィンは苦笑しながらシズナを見つめた。
「4年経ってもその謙虚さは全然変わっていないね。うん、相変わらず可愛い弟弟子で何よりだ♪」
「ちょっ、シズナ……ッ!?パント卿やセレーネもいる目の前で、”これ”は止めてくれ……!クロガネさんも彼女に何か言ってやってください……!」
(アハハ……未だに人目もはばからず、エリゼお姉様や私達にも同じことをしているお兄様だけは他人の事は言えないと思うのですが……)
「申し訳ござらんが、姫の”それ”は斑鳩を率いる者として問題がない数少ない楽しみであり、普段姫に五月蠅く行っている某が姫の数少ない問題のない楽しみを奪う訳にはいきませんので、耐えて――――――いや、むしろ”役得”と思って受け入れて欲しいでござる。」
一方シズナは嬉しそうな表情を浮かべてリィンに近づいて頭を撫で、シズナに頭を撫でられたリィンが恥ずかしがって反論している中、その様子をセレーネは苦笑しながら見守り、クロガネは静かな口調で呟き、クロガネのマイペースな部分にリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ハハ、仲がよくて何よりだ――――――」
リィンとシズナの様子をパントが微笑ましそうに見守っていたその時、扉がノックされた。
「おや、どうやらまだ説明していなかったメンフィル側の”合同捜査隊”のメンバーも来たようだね。――――――入りたまえ。」
「へ。」
ノックを聞いたパントは入室の許可をし、パントの話を聞いたリィンが呆けたその時扉が開かれ、ある人物達が部屋に入ってきた。
「フフッ、やはり”彼女”もメンバーの一人だったようだね。」
「ったく、リィンがメンバーの一人だからもしかしてと思ったが、やっぱりそこの”化物”以上の女もメンバーだったか……そいつを含めたゼムリア大陸最強の猟兵団の加勢があるんだったら、俺達なんざお呼びじゃねぇだろ……」
「アンゼリカ先輩にクロウ……!?そ、それにまさか貴女も”合同捜査隊”のメンバーなんですか――――――クレアさん……!?」
部屋に入ってきた人物達――――――アンゼリカは興味ありげな表情でシズナを見つめ、クロウは疲れた表情で溜息を吐き、アンゼリカ達の登場に驚いたリィンはアンゼリカ達と共に部屋に入ってきた人物―――――クレア少佐に視線を向けた。
「は
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