プロローグ 中編〜合同捜査隊『エースキラー』〜前篇
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すか?」
セレーネの質問に答えたパントの答えを聞いたリィンは驚いた後ある事を思い出してパントに訊ねた。
「いや、元々レン皇女殿下は”別件の調査”の為にアラミスに潜入留学していたんだが、”A(アルマータ)”の件が問題化した事で既に現地入りしている殿下も”合同捜査隊”に組み込まれることになったんだ。――――――とはいっても”生徒会長”を務めているレン皇女殿下に関しては生徒会の業務を疎かにすることはできない上私のように生徒会長としての業務を任せられる者もいないから、殿下には普段は導力ネットによる情報収集をしてもらう程度だ。勿論重要作戦時――――――例えば”A”の本拠地を襲撃するといった作戦の際は高等学院を休んでもらって君達に合流してもらう事になっているよ。」
「レン皇女殿下が高等学院に留学している話は聞いていましたが、”生徒会長”を務めていらっしゃるのは初耳でしたわね……」
「ああ……ハハ、けど確かに殿下なら”生徒会長”も容易に務める事はできるだろうな。」
パントの口から語られた意外な事実を耳にしたセレーネは目を丸くし、セレーネの言葉に頷いたリィンは苦笑した。
「―――――話をメンバーの件に戻そう。”合同捜査隊”のメンフィル側のメンバーは他にもいてね。そのメンバーの中には斑鳩の”副長”を含めた斑鳩に所属している数名の”忍び”達も含まれている。」
「な―――――シズナ達まで!?えっと……パント卿もご存じのように、メンフィルは情報局を信用できなく、かといって各国の首脳達の前でその時が来ればエレボニアの”保護”を解いてエレボニアを一国家としての独立を認める事の宣言や誓約書にサインをしたことから”保護期間中”のエレボニアに自国の諜報部隊を投入し辛い事情もある為、エレボニア総督である俺がメンフィルとは無関係の団体であったシズナ達”斑鳩”と長期契約を交わすという形で彼女達にエレボニア総督側の諜報を請け負ってもらっていますが……シズナ達には既に話を通しているんですか?」
パントの口から語られた更なる驚愕の事実を聞いたリィンは絶句した後困惑の表情でパントに訊ねたその時
「―――――勿論、その件については”別件の依頼”として”契約”しているから心配無用だよ、リィン♪」
突然シズナが覆面の偉丈夫と共にリィン達の前に現れた!
「シ、シズナ……それにクロガネさんも……」
「お久しぶりでござる、リィン殿、セレーネ殿。」
「ア、アハハ……相変わらず登場の仕方が突然ですわよね、”斑鳩”の方々は……」
シズナと覆面の偉丈夫――――――”斑鳩”に所属している”忍び”の”中忍”にしてシズナの従者――――――クロガネの登場にリィンは冷や汗をかき、クロガネはリィン達に軽く会釈をし、セレーネは苦笑しながらシズナと
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