プロローグ 中編〜合同捜査隊『エースキラー』〜前篇
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「俺とルファ姉がその”合同捜査隊”のメンバーに選ばれて、その件についての詳細な説明の為にここに呼ばれたという訳ですか……」
説明を終えたヴァイスに答えを促されたロイドは真剣な表情で自身の推測を口にした。
「そうだ。GIDや遊撃士もそうだが、時には”暗殺”も行うメンフィル帝国の諜報関係者まで殺した件を考えるとこちらも対抗する為に相当な手練れを用意する必要がある。で、捜査の為にカルバード州に送るCrossbell Central Police Department(クロスベル中央警察)の関係者の手練れとしてお前達が挙がったという訳だ。」
「あの……質問いいでしょうか?」
ヴァイスの話を聞いてある事が気になったロイドは戸惑いの表情でヴァイスに声をかけた。
「ん?なんだ?」
「捜査の為に警察の関係者の中でも戦闘能力が高いルファ姉を送る事は理解できるのですが……何故俺もなんですか?戦闘能力という点で考えればダドリーさんやセルゲイ警視等と言った人達が他にもいるのですが……」
「連中の標的が帝都にも向けられる可能性も考えると、帝都の防諜を薄くすることはできないし、この合同捜査隊には”現場での臨機応変な考え”も求められているからな。その点も考えるとロイド。”初代特務支援課”のリーダーとして様々な事件に臨機応変に対処していたお前の方がダドリー達よりもこの合同捜査隊のメンバーとして”適正”だからというのもあるが、この”合同捜査隊”のアルマータの捜査と並行して行う”業務”の事も考えると”特務支援課”に所属していたお前達の方がダドリー達よりもやりやすいからというのもある。」
「へ………”アルマータの捜査と並行して行う業務”、ですか……?」
ヴァイスが口にしたある言葉が気になったロイドは不思議そうな表情で首を傾げた。
「……恐らくだけどその”捜査と並行して行う業務”とやらはかつて”特務支援課”にいた頃に行っていた”支援要請”なのじゃないかしら?」
「はっはっはっ、さすがルファディエルだな。カルバード州のあらゆる組織は人手不足のようでな。現地の警察は当然として、GIDや遊撃士協会からも手を貸してもらいたい仕事があれば”支援要請”という形で遠慮なく回して構わない事を伝えている。――――――勿論アルマータに関する捜査が関わればそちらを最優先にさせてもらう事も伝えて了承してもらっているぞ。」
「ちょ、ちょっと待ってください!話の内容は理解しましたが、まさかとは思いますがその”支援要請”は俺とルファ姉だけが担当するって事ですか!?だとしたら、幾ら何でも人手が足りなさ過ぎて”本来の業務であるアルマータの捜査”ができなくて、本末転倒ですよ……!?」
ルファディエルの推測に対して呑気
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