プロローグ 前篇〜陽だまりと護り手の出会い〜
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を同化させた後光の球となってアニエスの身体の中へと入った。
「メイヴィスレイン様――――――ううん、メイヴィスレインが消えて光の球体になった後私の中に……」
「ふふっ、よかったわね、アニエス。心強い護衛ができて♪以前も少しだけ説明したように天使は階級が高ければ高いほど、強力な”力”を持っているから、”第五位”の”力天使”であるメイヴィスレインさんの戦闘能力も当然高いわよ。――――――それこそ、メイヴィスレインさんが”本気”を出せば”軍”をも退かせることができるかもしれないわよ♪」
呆けた表情で自分の身体を見つめているアニエスにレンは小悪魔な笑みを浮かべてアニエスを祝福した。
「あ、あはは………『一人で軍も退かざるを得ない力を発揮する』なんて、さすがにそれはヘイワーズ先輩の過剰評価だと思うのですが……そういえば、メイヴィスレインはレン先輩の事をあまりよく思っていない態度を見せていましたけど、どうしてなんでしょう?レン先輩も私と一緒にメイヴィスレインの手当てをしたのに……」
「(大方メイヴィスレインさんは私の力――――――”魔人としての力”にも気づいていたのでしょうね。)さあ?それこそ神――――――いえ、”天使のみぞ知る”、でしょうね。」
レンの推測に冷や汗をかいて苦笑したアニエスはある事を思い出して戸惑いの表情で疑問を口にし、アニエスの疑問を聞いたレンはメイヴィスレインの考えを悟っていたが、それを口にせず苦笑しながら肩をすくめて答えを誤魔化した。
(それにしてもダメ元で提案したとはいえ、まさか本当にアニエスと天使――――――それも力天使程の高位の天使が”契約”する事になるとはね。メイヴィスレインさんの件は並行世界のキーアの仕業である事を考えると、アニエスは今後間違いなく何らかの大事件に関わる”中心人物”になるでしょうね。”大事件”………――――――!まさかとは思うけど、”A”絡みかしら?)
ベッドを回収してアニエスの部屋を出たレンはアニエスの部屋を見つめながら真剣な表情で考え込み、ある心当たりを思い出すと目を細め
「うふふ、どうやら”終焉を超えた新たな物語の主役”はアニエスと貴方になりそうね、裏解決屋さん♪」
やがて”とある人物”を思い浮かべて意味ありげな笑みを浮かべて呟いた後自室に戻って行った――――――
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