プロローグ 前篇〜陽だまりと護り手の出会い〜
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ンをアニエスは心配そうな表情で見守っていた。
「―――――だったら、メイヴィスレインさんの方針が決まるまでアニエスに対する”恩返し”の意味でもアニエスの”探し物”を手伝う為に一時的にアニエスと”契約”してあげたらどうかしら?」
「レ、レン先輩!?突然何を……」
するとその時レンがある提案をし、レンの提案を聞いたアニエスは驚きの表情で声を上げてレンに視線を向けた。
「アニエスの”探し物の手伝い”、ですか?”力天使”である私の”契約”が必要な程、貴女の”探し物”とやらは困難な道のりなのですか、アニエス。」
一方レンの提案が気になったメイヴィスレインはアニエスに問いかけた。
「えっと、”契約”というのが何かわからないのですが、その……私の探しているある物についてなんですが――――――」
メイヴィスレインに問いかけられたアニエスは自身の探し物は曾祖父が残した古い導力器でそれが8つあり、曾祖父の日記にその8つの古い導力器をある年までに取り戻さないと『全てが終わる』という不穏な言葉が記されており、それを知ったアニエス自身は何とかしなくてはという思いが日に日に強くなってきた事によって曾祖父が残したという8つの古い導力器を探している事を説明した。
「……という訳なんです。勿論、亡くなる間際の妄想かもしれません。ですが祖母から母、そして私へと受け継がれた事を考えると私自身は本当だと思っているんです。」
「………………………………――――――いいでしょう。そちらの人間の提案というのは気にいりませんが、貴女に恩があるのは”事実”。貴女の”探し物”とやらが見つかるまで、”力天使”たるこの私が貴女の力となりましょう、アニエス。」
アニエスの話を聞き終えて目を伏せて黙って考え込んでいたメイヴィスレインは目を見開いてレンに視線を向けた後答えを口にした。
「え……ほ、本当に私に力を貸して下さるんですか……!?その……レン先輩の話によりますと、メイヴィスレイン様は天使の中でも高位に位置する階級の天使様と伺っていますが……」
「呼び捨てで結構ですし、気安い態度で構いません。貴女は私の”契約者”になるのですから。――――――今から”契約”を行いますから、両手を出しなさい。」
自分の申し出を聞いて驚いている様子のアニエスにある指摘をしたメイヴィスレインはアニエスにある指示をした。
「えっと……こうですか?」
「ええ。――――――”力天使”メイヴィスレイン、これより貴女の力となりましょう。私の力が必要になれば、いつでも私の名を呼びなさい。」
そしてアニエスが両手を差し出すとメイヴィスレインはアニエスの両手を握って自身の魔力とアニエスの魔力
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