プロローグ 前篇〜陽だまりと護り手の出会い〜
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て答えを誤魔化し、レンの答えにアニエスは冷や汗をかいて苦笑した。
8月18日――――――
「ん………ここ……は………?」
二日後、アニエスが何かの本を読んでいるとアニエスとレンによって手当てされた天使が目覚めた。
「!目覚めたんですね……!よかった……!」
天使が目覚めるとアニエスは読書を中断して天使を休ませている自分のベッドに近づいて声をかけた。
「人間………?何者です……?それにここは一体……」
「私はアニエス・クローデル。アラミス高等学校に通っている学生です。そしてここはアラミス高等学院の女子寮の私の部屋です。」
「”アラミス高等学校”……?……どうやら、ここは私が知るいずれの場所ではなさそうですね。アニエス、でしたか。貴女には伺いたい事があるのですが。」
アニエスの自己紹介を聞いた天使は戸惑いの表情を浮かべた後すぐに自分が陥っている状況を推測した後アニエスに視線を向けて問いかけた。
「えっと、それはいいのですけど、天使様の事は何と呼べば……?」
「……失礼。――――――私の名はメイヴィスレイン。天使階級第五位”力天使”です。」
アニエスの問いかけを聞いて自分がまだ名乗っていない事を思い出した天使――――――メイヴィスレインは自己紹介をした。その後アニエスはレンを呼んでメイヴィスレインにレンと共にゼムリア大陸の事を説明した。
「………私が何らかの要因によって異世界であるこの世界に転位した事もそうですが、私達の世界――――――ディル=リフィーナにある国の一つであるメンフィル帝国という国――――――私達天使のような”光”に属する者達が魔族達のような”闇”に属する者達と共に協力して生きている国の存在等信じるとでも?――――――ましてや、その国の出身者を名乗り、更には”魔族の魔力を宿す人間”である貴女の戯言に。」
「ま、基本”魔族滅すべし”の考えを抱いている天使の一人であるメイヴィスレインさんが信じられないのも仕方ないわね。――――――だけど、メイヴィスレインさんも”天使”なんだから、私はともかく、純粋に貴女を心配しているアニエスに二心がない事くらいはわかるでしょう?」
事情を聞き終えて厳しい表情で自分を睨むメイヴィスレインの答えを聞いて肩をすくめたレンはアニエスに視線を向けて指摘し
「それは………」
「え、えっと……話はよくわかりませんけど、レン先輩は私にとってはとても頼りになって、優しい先輩なんです。メイヴィスレイン様の傷の手当ても的確に指示してくれた上その後の色々な問題についても解決してくれましたから、少なくてもレン先輩にメイヴィスレイン様を騙す等と言った意図は絶対にありません。」
レンの指摘でアニエ
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