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八条学園騒動記
第七百三十二話 ナマケモノその十一

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「ほんの言葉遊びだがな」
「そうなりますね」
「漢字もあることがだ」
「日本語の特徴ですね」
「銀河語もそうだがな」
 この言語はエスペラント語を基としてアルファベットにアラビア文字、漢字等で構成されている。連合の共通語として用いられている。
「日本語もでだ」
「そうなるのですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「今私達がいる国もな」
「覚えておきます」
「ただ豹は人間にとって脅威だった」
 実はライオンや虎や熊より襲われた事例が多いという。
「ジャガーもそうだが」
「豹よりはですか」
「襲われた事例はな」
 これはというのだ。
「どうやらな」
「少ないですか」
「豹の中には百人以上殺した話もある」
 所謂人食い豹である。
「それと比べるとな」
「ジャガーはですね」
「少ない様だ」
「そうですか」
「まあ今はな」
 この時代ではというのだ。
「人間は武器に様々な道具を持っている」
「だから猛獣でもですね」
「一人でも太刀打ち出来るがな」
「そこは文明の進歩ですね」
「そうだ、だが二十世紀でもだ」
 産業革命から一世紀以上経ち人類がかなりの技術武器も含めたそうした時代でもとだ、大尉は上等兵に話した。
「そうした話があった」
「豹のことですね」
「そうだったのだ」
「その頃はもう結構な武器がありましたね」
「そうだったがな」
「確かに我々から見るとまだまだですが」
 今の時代からというのだ。
「それでもです」
「ライフルもかなりいいものでな」
「狙撃してもですね」
「かなりのものだったが」
 それでもというのだ。
「そうした被害がだ」
「出ていましたか」
「そうだった、それだけ猛獣は危険ということだ」
「だから今もですね」
「安心出来ない」 
 そうだというのだ。
「やはりな」
「そうですね」
「そうだ、だから今もな」
 この時代もというのだ。
「猛獣についてはな」
「注意することですね」
「野生の中ではな」
「特にアマゾンでは」
「ジャガーが人を襲うことが少なくともな」
 それでもというのだ。
「注意が必要だ」
「左様ですね」
「アマゾンは地獄だからな」
 こうしたことも話してだった。 
 二人は今度は有袋類のコーナーに向かった、アマゾンの生きもの達とはこの日はこれで別れることになった。


ナマケモノ   完


                   2023・9・16
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