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神々の塔
第五十一話 織田家の者達その十一

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「三人の神星の人達はです」
「枢軸のですね」
「我々を全て倒し」
 この塔にいる神霊達をというのだ。
「そのうえで、です」
「踏破して」
「大きな力を得ています」
「それでうち等もですね」
「戦いましょう」
「そのうえで」
「先に進んで下さい」
 この言葉からだった。
 一行は織田家の者達との戦に入った、その戦はかなり激しく一柱一柱が極めて強かった。しかもだった。
 十階ごとに次々と出た、その中には多くの者が知っている者もいた。
「佐々成政さんもな」
「かなり強いな」
 リーもシェリルもこの神霊の強さに唸った。
「攻撃が速い」
「しかも隙がないわ」
「当然だ、わしは織田家でも武で知られた者」
 佐々は不敵な笑みで応えた。
「腕には自信がある」
「そうですか」
「ご自身でも」
「しかしまだ上には上がいる」 
 佐々はこうも言った。
「権六殿はもっと強いぞ」
「権六、柴田勝家さんやな」
 その名を聞いてだ、リーはすぐにわかった。
「あの人やな」
「そやったな」
 シェリルもそれはと応えた。
「権六っていうのがお名前で」
「普通はそれで呼ばれてたな」
「勝家っていうのは諱で」
「普通は使われへんな」
「左様、だから神界では上様も我等を名で呼ばれ」 
 その様にしてとだ、佐々も話した。
「決してだ」
「諱ではですね」
「呼ばれないですね」
「お主達は違うが」
 それでもというのだ。
「我等はな」
「そう呼ばれてますね」
「そうだ、諱はだ」
 これはというのだ。
「普通は呼ばない」
「そうですね、ですから」
「そのことはだ」
「覚えておくことですね」
「知識としてな」 
 こう話してだ。 
 佐々は攻撃に移った、その攻撃は突撃でかつ迅速なもので一行はその速さに戸惑った。だがここでだった。
 リーは十絶陣を出した、それを佐々の前に集中させた。すると佐々は。
 術で瞬間移動した、そして一行の後ろに出てそのまま駆けてだった。
 速度を緩め反転しようとした、だがここで一行は動いた。
「今や」
「ああ、反転するその瞬間や」
 中里はリーの言葉に頷いて応えた、そしてだった。
 反転するその瞬間に攻撃をぶつけた、それは他の面々も同じであり。
 佐々を倒した、すると佐々は自分が階で最初に控えていた場所に戻って一向に対して豪快に笑って言った。
「見事だ、わしの動きを限らせたな」
「はい、突撃する前にです」
 リーは佐々に確かな声で答えた。
「十絶陣を出せば」
「集中させてな」
「十絶陣に入ればその身体は瞬時に崩れます」
 どの陣に入ってもというのだ。
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