第7巻 ふらり神木村
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タマヤん家で泊まって翌日。
朝っぱらから平原に爆発音が響いた。
丁度良い具合にひび割れた壁見つけたもんだからさ、アマ公が輝玉の試し撃ちしてたんだよ。
壁の中から宝箱も見つかるし一石二鳥ってね。
「朝っぱらからうるせぇぞお前らー!」
「む!タマヤんか!逃げるぞアマ公!!」
「ワフ!」
怒るタマヤんから逃げた俺達はそのまま平原を走って羅城門を壊したり動物に餌やりしたりしていると倒れてる人発見。
「痛てててて……!弾丸特急便のイダテンさまともあろう者が、何かに取り付かれて動けねえたぁ情けねぇや!」
弾丸特急便……この世界の住人は妙なネーミングセンス持ってる奴多いな。
「どうしたんだ?弾丸野郎さん」
「弾丸野郎じゃねぇ、特急野郎だ」
「へー、それはさーせんした。特急野郎さん」
「さんはいらねぇぜ、ワン公」
「俺は白渡久桜だ。久桜で良いぜ特急野郎」
と、こんな感じで自己紹介を終え、事情を聞く。
「いやいやおかしいだろォ!普通に自己紹介しろってェ!!」
なんか豆が叫んだ気がしたが空耳だろう。
「豆って言うなァ!!」
「で、どうしたんだ?特急野郎」
「無視すんなァ!」
「妖怪に取り付かれちまったみてぇでな。旅のお守りがあれば……」
「ん?それなら持ってるぜ。ほらよ」
道中扇で旅のお守りを取り出し特急野郎にあげる。
「ありがてぇ」
「聞けよォ!」
そして元気になった特急野郎は走っていった。
あー人助けした後は気持ちが良いね。
「がー!!!」
小豆に退化した豆が針を抜いて襲い掛かってくるも尻尾で弾き飛ばす。
「さーてアマ公。サクヤの姫さんとこ行くか!」
「ウォン!」
「お〜ま〜え〜ら〜ァ〜」
「ダッシュだ!アマ公!」
「ワンワン!」
「待ちやがれェー!!」
その日。
小豆と追いかけっこする二匹の白いワン子の姿が見られたとか見られなかったとか。
神木村。
「おー、なんだか賑やかになってるねぇ」
「ぜぇぜぇ……」
「ん?どうしたイッスン」
「ん?どうしたイッスンじゃねェェェ!!」
「まあ、落ち着けよ。イライラにはカルシウムが良いらしいぜ?ほれ、牛乳でももらってこいって」
「お前らが原因じゃァァァあァ!!」
「ほんとに落ち着けよ。口調が崩れて別人になってるぜ?」
「うがーーーー!!」
やれやれ、まだ追いかけっこは続くようだ。
「やれやれじゃねェェェェェェ!!」
目にヤバイ光を宿し始めたイッスン。
「おおっと!これはちぃとばかし本気を出して逃げねぇとな!!狼になってから格段に速くなった俺の走りを見
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