【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
【第7節】キャラ設定10: エリオとキャロ。(後編)
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は「大金持ち」であることに全く気がつかずにいたのでした。】
結局のところ、ヴァラムディとフェルガンは、ルーテシアのことを「事実上の、この島の王」として認識してしまいました。
(そもそも、ダムグリースの常識では、「島の名前」をそのまま苗字として使って良いのは、領主の一族だけであり、なおかつ、アルピーノ島の面積は、実際にダムグリースの「東の王の島」よりも少し広いぐらいなのですから、二人がそのように認識してしまったのも無理はありません。)
二人は同様に、メガーヌとファビアのことは「王の家族」として、バムスタールとガリューたちのことは「その臣下」として、また、ジークリンデやエリオとキャロのことは「その食客」として認識しました。
(自分たち自身も、やはり「食客」という認識です。)
ヴァラムディとフェルガンのルーテシアに対する気持ちは「感謝」を通り越して、もうほとんど「忠誠心」のような代物でしたが、この二人はほんの二年半前まで「かなり中世的な社会」で生きて来たのですから、それもまた仕方が無いことだったのかも知れません。
この転居に伴い、エリオとキャロの所属も「本局直轄・カルナージ地上本部」の「離島警邏隊・無人地帯警邏分隊」に変更となりました。
無人地帯警邏とは、平たく言えば、『週に一度、二人でフリードに乗って、海岸沿いにぐるりとアルピーノ島を一周し、不審者が上陸などしていないかどうかを確認する』というだけの「簡単なお仕事」です。(笑)
【ただし、アルピーノ島の全周「およそ600キロメートル」を半日で飛ぶと、フリード自身は全く平気なのですが、背中に乗っている人間の方が『身が保たない』ので、実際には、『途中の何か所かに簡単なキャンプ地を設営して、自然保護隊のような仕事もこなしながら三日ほどかけて島を巡る』という勤務形態を取ります。】
こうして、「二組のジョスカーラ夫妻」はとても幸せな新婚生活を送り始めました。
【なお、フェルガン(18歳)は、意外にも「いささか特殊な性癖」の持ち主だったために、キャロ(25歳)はその新婚生活において、実にしばしば「少しばかり奇妙なプレイ」に付き合わされてしまうことになるのですが……エロ描写は、この作品の主旨ではないので、省略します!(笑)】
そして、それから丸一年後の91年4月、ルーテシア(26歳)とファビア(25歳)は少し長めの産休を終えると、新たに管理局員となったジークリンデ(28歳)とともに「秘密の職務」に就きました。
同年の3月に「准将」となった八神提督(35歳)の要請で、ルーテシアは正式に「独立捜査官」の役職に就き、ファビアとジークリンデも正式にその補佐官となったのです。
【なお、この場合の「独立」は、『管理局内の「通常の指揮系統」には属していない』と
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