【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
【第7節】キャラ設定10: エリオとキャロ。(後編)
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からです。
その教会で、エリオは三歳年下のヴァラムディ・ジョスカーラ(22歳)と、キャロは七歳年下のフェルガン・ジョスカーラ(18歳)と、合同で結婚式を挙げました。
しかし、ヴァラムディとフェルガンの「人見知り」がまだあまり治ってはいなかったため、参列者も特に無く、披露宴も特に行なわず、六課メンバーなどに対しても『ただ、後からメールで報告しただけ』という形になってしまいます。
また、エリオもキャロも自分の「本来の苗字」には特に思い入れなど無かったので、戸籍の上では、この二人の方が配偶者の戸籍に入り、「エリオ・モンディアル・ジョスカーラ」と「キャロ・ル・ルシエ・ジョスカーラ」になりました。
(二人は、これ以降、もっぱら「新しい方の苗字」だけを名乗るようになります。)
ジョスカーラ姉弟がスプールスに「正式に」移民してからは、まだ1年と10か月しか経っていませんでしたが、二人とも、この結婚によって自動的に市民権を獲得し、「再移民制限」の問題も解消されました。
そこで、四人は早速、カルナージに移民し、「本籍地」もそちらへ移すことにします。
四人は次元航行船に乗って、スプールスを後にし、ドナリムとミッドで船を乗り換えて、まずは〈本局〉へ赴きました。
カルナージにはまだ「政治的に独立した政府」が存在している訳ではなく、行政的には「本局に所属する世界」という扱いになっているので、カルナージの「移民管理局」そのものは、当然、首都ベルーラにあるのですが、同じ「移民や本籍地変更の手続き」は〈本局〉の当該部署からでも可能なのです。
ヴァラムディとフェルガンは〈本局〉内部の光景に、『本当に、これが全部、人工物なのか』と驚きの色を隠せずにいましたが、あまり「田舎者、丸出し」という態度を取る訳にもいきません。元々、「人の多さ」に不慣れなせいもあって、〈本局〉の中ではヴァラムディとフェルガンは終始、無口になってしまいました。
そして、エリオとキャロは、ヴァラムディやフェルガンとともに、当該部署で自分たち四人の「移民および本籍地変更の手続き」を無事に終えると、〈本局〉から「チャーター便」を使って、直接にアルピーノ島に上陸しました。
実のところ、『一旦、ベルーラに上陸してから、惑星カルナージの上を移動して、はるばるアルピーノ島まで行く』よりも、こうした方が、はるかに「移動の手間」がかからずに済むのです。
【なお、アルピーノ島には、今はまだ「ホテル・アルピーノ」以外には、まともな宿泊施設が存在していない状況なので、一般の観光客になど大勢で来られても、かえって困ります。
そのため、今でもアルピーノ島に直通の「定期便」は、ベルーラからも、〈本局〉からも、他のどの世
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