【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
【第7節】キャラ設定10: エリオとキャロ。(後編)
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、その東棟に住むルーテシアとファビアに「お祝いの品」などを手渡しました。
そこで、エリオとキャロはルーテシアの知恵を借りようと、彼女にいろいろ相談したのですが、結局のところ、『そういう事情なら、あなたたちは結婚してから、来春には四人でカルナージに引っ越して来るのがベストだろう』という話になります。
「あなたたちが四人で住める家は、こちらで春までに用意しておくから」
ルーテシアにそう言ってもらえて、エリオとキャロはようやく安心しました。
(ちなみに、メガーヌ街の公用語は、首都ベルーラと同様、ミッド語です。)
なお、この89年の5月から8月にかけて、その別荘の西棟には、ヴィクトーリアとエドガーとコニィの三人が、人知れず「長期滞在」していました。
【当初、ヴィクトーリアは『自分たちは一昨年の3月にも、メガーヌ街に来ていたのに、どうして今の今まで「ここにいる」と知らせてくれなかったのか?』と、だいぶ腹を立てた口調でジークリンデに詰め寄ったりもしたのですが、ジークリンデから「エレミアの一族の秘密」について聞かされると、不承不承ではありますが、いろいろと納得したのでした。】
ルーテシアとファビアも、彼等に(主に、コニィに)出産を手伝ってもらっていたようですが、ジークリンデも彼等に「2歳になる娘ヴァルトラウテ」の世話を手伝ってもらえて、大助かりだったようです。
エリオとキャロは、そうした西棟の五人とも会っていろいろと話をしてから、スプールスに帰りました。
【なお、9月の末には、はやてが大量の出産祝いを持ち込み、ルーテシアとファビアとジークリンデにも改めてブラウロニアのことを紹介したりしました。】
さて、その頃には、スプールスの自然保護隊の人手不足も、もう完全に解消されていました。
その上、エリオとキャロ(24歳)が小児だった頃にお世話になった人たちは、みなすでに別の世界の自然保護隊に異動しており、この第五大陸の部隊には、もう「十年来の古い知り合い」など一人も残ってはいません。
二人は心置きなく、部隊長に「カルナージ離島警邏隊への転属願」を提出しました。すでに、上の方を通して(具体的には「八神はやて提督」を通して)話はついています。
(ヴァラムディとフェルガンも、管理局から「臨時の」採用を解かれ、改めて「嘱託魔導師」という身分になりました。)
こうして、新暦90年の4月、ちょうどカナタとツバサが一貫校に入学した頃に、エリオとキャロ(25歳)は、自然保護隊の同僚たちに別離を告げて、ヴァラムディやフェルガンとともに、まずは第二大陸にある首都ペトカムロに向かいました。そこには、今やスプールスでも数少ない存在となってしまった「テルマース式の教会」がある
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