【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
【第6節】キャラ設定10: エリオとキャロ。(前編)
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と南半球の第六大陸は、その首都ペトカムロから9時間以上もの時差がある「裏側の半球」に拡がっています。)
そして、スプールス自然保護隊の本部は、とても広大な「第四大陸」にあります。
南北両半球にまたがる「熱帯および亜熱帯」の大陸ですが、普通に人々が暮らしている第二大陸から見ると、この大陸は時差も小さく距離も近いため、今や大陸の北西部はサファリパークやジャングルクルーズのような形で観光資源化されており、スプールスの「中央政府」にとっても重要な収入源のひとつとなっています。
一方、南半球にある小柄な「第五大陸」は希少生物の楽園であると同時に、『次元世界全体でも稀有と言って良い「独特な生態系」が、今もなお保存されている』という特別な土地です。
そのため、この大陸は観光資源として利用することも全く認められておらず、航空機の上空通過や軌道上からの転送すらも原則としては禁止されています。つまり、この大陸に上陸しようとすると、「プロローグ 第7章」にも書いたとおり、「大陸の北岸部から少し離れたところ」にある人工島から(さもなくば、他の大陸から直接に)船舶に乗って海を越えて来る以外にはありません。
(それでも、「SSX」で描写されているとおり、『時おり密猟者がやって来る』というのですから、全く困ったものです。)
この大陸では、自然保護隊も「少数精鋭主義」であり、それだけに、もう長らく「慢性的な人員不足」に陥っていました。
そのため、エリオとキャロが新暦76年にわざわざ「第五大陸」を選んで赴任して来た時には、現地では相当に歓迎されたようです。】
また、ルーテシアの身柄は、新暦75年のうちに、ミッドの「海上隔離施設」から〈無34マウクラン〉へと移されていたのですが……。
スプールスからマウクランまでは、そのための魔法資質さえあれば「個人転送」でも行ける距離ですが、実際には、ルーテシアに課せられた処罰が「辺境世界隔離」なので、当然ながら管理局の許可なく会うことは許されておらず、単なる通信ですら滅多に許可が下りませんでした。
しかも、エリオとキャロには「個人転送」の資質がありません。
【それでも、『ルーテシアが個人転送で、エリオとキャロの許に一体のインゼクトと一輪の花を届けることができた』ということは、おそらく、マウクランでルーテシアが隔離されていた場所は、スプールスの第五大陸と「同じ緯度、同じ経度」の土地だったのでしょう。】
そこで、エリオとキャロは事あるごとに手紙を書いたり、ルーテシアの好きそうな本を差し入れたりして、彼女とは相当に良好な友人関係を築き上げました。
また、翌77年の11月に、ルーテシアの処罰が「ごく軽い保護観察処分」に切り替えられ、彼女が母メガーヌとともにカルナージに転
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