暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
 【第4節】新暦91年と92年の出来事。
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「祀り上げ」にだけは出席したいと思っております。よろしければ、10年後の春先に、またご連絡ください』

 アインハルトはまず、愛妻と二人の義母に相談し、『アインハルトの私室に収まる量ならば別に構わない』との許可を得ました。その上で、ドーリスに返信し、続けて通販でスチール製の簡素な本棚を6本、注文します。
 翌日には本棚が届いたので、手早く組み立てて壁際に並べ、その二日後にはドーリスからも引っ越し用の荷物箱で十数箱もの荷物が届いたので、すぐに開封して、取りあえず内容などは考慮せずに、ただ機械的に「開封した順で」本棚に詰めて行きました。
 どうせ、急ぐ話ではありません。また後日、ひとつずつ内容を確認しながら整理して行けば良いのです。

【なお、アインハルトは年内にそれらの書物を「すべて」読み終えましたが、実際のところ、その総量は「本棚5本分あまり」といったところでした。
 また、その八割以上は単なる「覇王流の(かた)や個々の(わざ)」に関する解説書であり、それはそれで確かに、歴史的には重要な文書でしたが、アインハルトにとっては、それらの内容はすでに大半が「体に刻み込まれているモノ」です。今の彼女にとって大切なのは、あくまでも残りの二割たらずの方でした。
 その多くは、新暦で言う前10年に生まれたニコラスの個人的な日記の(たぐい)です。彼女はそれら何十年分もの日記を詳細に読み通すことで、『曽祖父ニコラスがどういう人物であり、何を考えていたのか』についても、理解を深めていきました。
 その理解を踏まえて、アインハルトは、翌92年の5月に「ギュスパドル事件」が終わると、ヴィヴィオやなのはたちにも上手く話せずにいた「クラウスの最晩年の記憶」について、八神はやて准将にだけは語り伝えておくことにしたのですが……その(くだり)は、実は、この作品の本題とは全く関係が無いので、また「インタルード 第8章」の方でやります。】


 ちなみに、IMCS関連では、この91年の8月に、『新暦84年と85年にミッド中央の都市本戦で連続優勝を達成したテッサーラ・マカレニア元選手(22歳)が、薬物中毒で暴行傷害事件を起こした挙句に、逃亡先のパドマーレで自殺(?)する』などという事件もありました。
【なお、この「テッサーラ・マカレニア事件」には、いささか「裏」があったのですが……先にも述べたとおり、その話はまた「インタルード 第7章」の方でやります。】


 また、この年の10月には、「キャロ(26歳)の出産」や、さらには「リエラ(19歳)の無限書庫への異動」などといった出来事もありました。


 さて、リエラ・ハラオウンは91年度になると、ヴィヴィオからの勧誘もあって〈無限書庫〉への異動を希望し、秋にはそのままに受理されたのですが、それから大急ぎで
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