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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
 【第2節】新暦90年の出来事。(後編)
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修了しました。その後は、13歳の春に士官学校の空士コース(二年制)に入学して、在学中に空戦AAランクを取得します。そして、卒業後は新暦98年に15歳で准尉となり、同時に「遊撃要員」として某小型艦に配属されることになったのでした。
 その(ふね)では、ベルネとフユカとハルナが彼女のチームメイトとなり、また、別の同型艦には、カナタとツバサほか二名が「遊撃要員」として配属されることになるのですが……要するに、そうした小型艦の遊撃要員たちが「次回作」の主人公です。(笑)】


 また、この年の7月には、『オルセアの内戦が終結する』という歴史的な大事件がありました。エルドーク・ジェスファルード提督らの二十年余に及ぶ地道な活動が、ついに実を結んだのです。
 そもそもの内戦勃発から数えれば、実に160年。あの〈マリアージュ事件〉から数えても、すでに12年もの歳月が流れ去っていました。
 最後の「首都包囲戦」では、どの陣営にも莫大な数の犠牲者が出ましたが、その中には「ルネッサ・マグナス」の名前もあったそうです。

【なお、この7月には、カリム総長が再び「かなり深刻な内容の予言詩」を得たのですが……その話は「第二部の主題」となりますので、また、そちらの方で詳しくやります。】


 そして、8月の下旬、ミッドの内海(うちうみ)では、季節外れの大嵐がありました。有名な豪華客船が、日没後に座礁して傾き、危うく沈没しかけてしまいます。
 しかし、そこへ特別救助隊が駆けつけ、目覚ましい活躍をしました。
 スバルも大活躍の末、嵐の中で夜の海に落ちた7歳児をも無事に救出しました。普通、海の中では魔力素不足のために魔法はろくに使えないものなのですが、さすがはISホルダーの戦闘機人です。
(この頃には、スバルもようやくいろいろと吹っ切れていました。)

 スバルが救出した少女は、名をヴォナリエ・ハグディと言いました。
 訊けば、魔法学校の初等科の1年生で、夏休みの家族旅行で両親や二人の妹たちと一緒にこの船に乗っていたのだそうです。
 すぐに駆け付けた彼女の両親、ノーザ(30歳)とザミュレイ(28歳)も、スバル(30歳)には大いに感謝しました。
(この頃のザミュレイは「全く日常的に」メイクで鼻先の黒ずみを消し、眉もしっかり()いて、髪も上手に整えていたので、十代の頃とはまるで違って「それなりの美人」に見える風貌となっていました。なお、今はもう二度目の妊娠をしており、年明けにはまた「ノーザの子供と合わせて四人目の」子供が生まれるようです。)
 この一件によって、ヴォナリエも「生みの(おや)」であるノーザと同じく、スバルの熱烈なファンとなったのでした。


 なお、同年の9月の末には、エクリプス事件の終結から丸9年を経て、トーマ(24歳)のリンカ
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