第7話 気付いた心、互いの始まり 中編
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りつけたやつと一緒に……
あいつ……まだ懲りてなかったのか!
レックスはウィルを返せと叫ぶ。
そこに隊長と呼ばれた黒髪の女性が出てくる。
どうやらレックスの知り合いのようだ。
アズリア・レヴィノスと名乗った女性は少しレックスと話した後、互いに剣を抜き、緊張した雰囲気が流れた。
だが、そこに前に殴った奴がウィルに剣を向けて叫んだ。
あいつ!ウィルを人質にしやがった!!
俺は素早く岩を落としてやろうとしたけど……
「そこの虎も動くんじゃねぇ!!吼えて岩を落とす事は知ってんだ。吼える動作を見た時点でこの小僧を殺すぞ」
くそっ!このままじゃ一方的にやられるだけだ!
アズリアって人はあの野郎、ビジュって奴にウィルを離すように命令する。
どうやら卑怯な事を嫌う人のようだ。
だが、奴は命令を無視。挙句の果てに味方であるアズリア達が動いてもウィルを殺すとか言い始める。どんだけクズなんだ!
ビジュはレックスには武器を捨てるように、俺には動かないように言ってきた。
レックスは言われたとおり剣を捨てる。
ウィルは驚きつつもなんでこんな奴の言う事聞くんだ!と叫ぶが、ビジュに殴られてしまう。
どす黒い何かがこみ上げてくる感じがする。
あいつ……殺していいか?
そう思っていると奴は召喚獣を使ってこちらに攻撃してきた。
俺は我慢できずに反撃しようとしたがレックスが俺を召喚獣の攻撃から抱き寄せて庇った。
「ガウ!」
「今、反撃しちゃだめだ」
そのままレックス召喚獣からの攻撃を耐え続けた。
さらに何かがこみ上げてくる感じがした。
あいつ、許さナイ。
そしてレックスは召喚獣の攻撃を耐え切る。
ウィルがどうして!と叫ぶけど、レックスは約束したからと絶対守ってみせると苦しそうにしながらも言う。
そしてビジュがトドメをさそうとした時、ウィルが叫んだ。
その瞬間、緑の光が輝きその中から出てきたテコがビジュに攻撃して召喚を阻止すると共にウィルが開放された。
ウィルは急いでレックスに駆け寄る。
レックスは何とか大丈夫だったようだ。
そこにカイルやアルディラがやってきた。カイルはビジュを殴り、ヤードがレックスを回復させる。
戦闘が始まろうとしていた。
VSアズリア率イル……
「ユエ……?」
レックスの声がした。
彼は足元にいた自身の相棒がいつもと違う事に気付いた。
「ぐるルるるルルル」
真っ白な毛並みは黒く染まり始め。
金の目は赤く、ほの暗い光を宿していた。
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