暁 〜小説投稿サイト〜
子虎迷走記
第7話 気付いた心、互いの始まり 中編
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
船長室。

ややぐったりしたレックスと海賊組、俺といつものメンバーが集まっていた。
話題はレックスに説教した爺さんの話だ。

「別の世界、それもユエと同じ世界から来た人間???」

「確かユエはメイトルパとは別の世界から来たのでしたね」

ソノラとヤードが不思議そうに言う。

「うん、俺も驚いたよ。でも、本当の事らしいんだ」

なんとあの爺さん(ゲンジさんと言う名前)は俺と同じ世界から来てたのだ!
なんか感動だよ。異世界で同じ日本人に会えるとか……

爺さんも俺が日本から来た事を知ると驚いた。(レックスに何とか伝えられたのでレックスに話してもらった)
喋れない事は残念そうだったけど、いつでも遊びに来てくれと言っていた。
爺さん自慢のお茶を出してくれるそうだ。

日本茶だよ!元の世界じゃあんまり飲まなかったけど、なつかしの故郷の味だよ!!
気付かなかったけどシルターンは日本に似た文化だから白米がある!
なんか涙がでてくるよ……もう日本にいた頃の記憶がぼやけ始めてるけど、それでも感動だよ。

ととっ、泣いてんの見られたら色々説明が面倒だからこらえなきゃな。
今レックスは皆に爺さんの事話してるから俺の方は見てない。今のうちに拭っておこう。

よし、これでバレんだろう。
うん、丁度話も大体終わったみたいだし。レックスがスバル達の先生になる話もしたみたいだしな。

あーウィルの説得が大変そうだな。



夜。

レックスはウィルを呼び出して事情を説明した。
ウィルが険しい顔して聞いている。

やはりウィルは怒ったが、レックスは爺さんに説教されて考えた事を素直にウィルに話していた。
先生としての勉強だそうだ。ウィルも少しは納得してくれた様子。
一応何とかなったと言った感じだが、これから頑張んないとなレックス。



3日後、青空学校第1回が早くも行われた。
3日の期間中は爺さんがレックスに教師のなんたるかを叩き込んだようです。

え?俺はレックスと一緒にいなかったのかって?スバル達と遊んだりウィルと一緒にいたよ。指導中の爺さん怖いし。



そして青空学校は始まる。

キャンバスのような黒板に切り株の机。木箱に詰まれた本。割と学校っぽくなっている。
ミスミ……仕事速すぎだろ……

レックスは初めての授業に気合十分。張り切っている。
少し離れた所でミスミと爺さんが授業を見に来ているし、ちょっとした授業参観のような感じもする。

ちなみに俺は生徒側。スバル達と一緒に席につく。
ウィルも来てくれたのだが、うん……険しい顔のまま。もっと子供らしく笑顔になるといいのにな……

そう思いながらも授業は始まった。



少ししたらミスミと爺さんはどこか
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ