【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第10章】カナタとツバサ、帰郷後の一連の流れ。
【第1節】新暦90年の出来事。(前編)
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を独り立ちさせた後、休暇を取ってふらりと南の海へ旅行に出かけました。
アラミィ地方の港町ヴィナーロにも立ち寄り、『ゲンヤの養女である』などとは誰にも告げぬまま、地球人街のナカジマ家などをチラリと覗いて来たりもしましたが、やはり、「心にポッカリと空いた穴」はなかなか埋まらなかったようです。
一方、フェイト執務官(34歳)は、新暦87年の春にアインハルトを独立させて以来、三年ぶりに「もう一人の補佐官」を迎えました。
マルセオラ・タグロン(18歳)は、アインハルトと同様に「第一種・甲類」の試験に合格して来た、執務官志望の「現場担当補佐官」です。
(体格はやや小柄で、髪は栗色。外見的には、なのはによく似た感じの女性です。)
また、アインハルト執務官(23歳)も最初の三年間は何もかも一人で片づけて来ましたが、ここに至って、ようやくフェイトの紹介で補佐官を迎えました。
パルディエ・ノードリス(18歳)は、シャーリーと同じタイプの「事務担当補佐官」で、実はマルセオラの親友です。
(こちらは、マルセオラとは対照的に黒髪で大柄でポッチャリで、外見的には『栄養が胸にばかり行ってしまった』かのようにも見えますが、実は、なかなかの才女です。)
それぞれの試験に合格した当初、マルセオラとパルディエは、ゆくゆくは『マルセオラが執務官になって、パルディエがその補佐官を務める』という形にしたいと思い、『できれば、最初から二人で「同じ執務官」の補佐に就くことはできないだろうか』などと考えていました。
そこで、(マルセオラは9歳の時に、入院中のフェイトと面識があったので)まずは二人して、フェイト執務官に「売り込み」をかけたのですが、フェイトからは『そういうことならば、むしろ最初のうちは互いに別々の経験を積んで「裾野」を広げておいた方が良いのでは?』と諭されて納得し、パルディエはフェイトの紹介で、アインハルトの補佐に就いたのでした。
ちなみに、全くの偶然ではありますが、同じ4月には、ティアナ執務官(31歳)の許にもまた、メルドゥナが独立して以来、四年ぶりに「もう一人の補佐官」が来ました。名前を、シスター・フェネイザ(18歳)と言い、シスター・シャッハの姪(長兄の末娘)に当たる人物です。
【新暦82年以降、シスター・シャッハの「厳しい躾」によって、フェネイザの素行も随分と改善はされましたが、今なお彼女の「お行儀の悪さ」には、往年のシスター・シャンテを思い起こさせるものがあります。
それでも許されているのは、やはり、明るい人柄と多方面に亘る才能のためでしょう。
専門は「機械全般の整備と修理」ですが、彼女は15歳の春から時おり〈本局〉に出向き、すでに管理局での
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