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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第186話:明かされる仮面の下
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ているのはS.O.N.G.だな?」
『あ、あなたは!?』
「結社のサンジェルマンだ! 詳しい事は後で話す。今は兎に角急ぎ救護をッ! そちらに魔法使いか錬金術師は居るか?」

 この症状は普通の医師では対処できない。魔力の存在を知る魔法使いか錬金術師の助けが必要だ。そう思いサンジェルマンが本部に控えている魔法使いか錬金術師の存在を訊ねると、それに応えるように彼女らの傍にウィズが転移してきた。

「颯人ッ!?」
「ウィズッ! 颯人がッ!」

 ウィズは颯人の状態を見ると珍しく心底焦った様子で近付き、危機的状況にあると知るとその場の全員を転移魔法で本部へと移動させた。

「くッ!」
〈テレポート、ナーウ〉

 サンジェルマンも含んだ4人が転移魔法に包まれその場から姿を消す。後に残されたのは、苦しむ颯人の姿を笑って見ていたアダムとティキの方へと向かおうとしていたカリオストロとプレラーティのみ。
 頼りにしていたサンジェルマンと何だかんだで頼もしかった颯人が一気にこの場から消え、残されたアダムがまだまだ戦力として健在である状況に2人は険しい顔になった。

「まっずいわねぇ」
「弱音か、らしくない」
「そう言う自分だって、何時になく焦ってるみたいだけど?」

 もう2人の中に、アダムを侮る考えは完全に消えていた。颯人とサンジェルマンも居て漸く対応できる相手に、自分達2人だけでどこまで抗えるか。しかも2人はただ抗うだけでなく、彼が守るティキを破壊するかしなければならないのだ。本気を出したアダムを、2人だけで突破してティキを破壊する。ハッキリ言ってかなり厳しい。

 だがやらない訳にはいかなかった。それがサンジェルマンの望みであり、彼女が自分の意思でやろうとした事なのだ。ならば、それに手を貸すのは当然であった。
 問題は現状だと戦力が全く足りていないと言う事なのだが……

「大丈夫ですかッ!」
「デースッ!」
「援護する」
「ッ! アンタ達ッ!」

 その時、2人に合流する者達が居た。既にイグナイトを起動させた、響と切歌の2人に、コスモスタイルとなったキャスターに変身しているガルドである。彼女達は奏と共に颯人の悲鳴を聞き、奏がこちらに向かう間にレギオンファントムの相手をしていたのだが、突然レギオンファントムがその場を離れてしまったので急遽こちらに増援として赴いたのだ。

「お気楽コンビじゃない、レンはどうしたの?」
「お気楽ッ!? コホン、あのファントムだったらどこかに行っちゃいました」
「アイツが狙ってた奴が全員この場から消えたから、戦う理由が無くなったんだろう。ともかくこれでこっちの手が空いた」
「私達も、お助けするのデースッ!」

 意気込む切歌に対し、プレラーティは小馬鹿にするように鼻を鳴ら
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