第八十五部第四章 メキシコの思惑その四十八
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「最高だ」
「左様ですね」
「それは政治家でも言えますし」
「官僚も然りですね」
「どの様な立場でも同じだ」
健康である者が最も有り難いことはというのだ、医学が進歩してもこのことは変わらないことであるのだ。
「それこそな」
「そうですね、だからですね」
「健康であることは重要で」
「警察長官も然りですね」
「そうなりますね」
「だからだ」
このことが極めて重要でというのだ。
「それでだ」
「それ故にですね」
「今お考えですね」
「悩んでおられますね」
「そうなのですね」
「そうだ、かなりだ」
実際にというのだ。
「私は悩んでいる」
「左様ですね」
「だからこそですね」
「ここはどうするか」
「お考えですね」
「非常にな、二十七歳で将軍それも極めて高い地位に就いた者はいる」
霍去病である、漢の武帝の下で十代の頃から活躍しそうして二十七歳の若さでそこまでなったのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「それはあくまで例外ですね」
「流石に」
「そうですね」
「アレクサンドロス大王は確かに不世出の英雄だが」
ガラサは今度はこの英雄の話をした。
「だがこの様な英雄はだ」
「不世出というだけあり」
「流石にですね」
「そうは出ないですね」
「やはり」
「そうだ、頻繁に出てはだ」
アレクサンドロス大王の様な人物がだ。
「私もこうしたことは言わない」
「左様ですね」
「あの様な有り得ないまでの天才なぞです」
「それこそ数百年に一人です」
「その分野で」
「そうは出ません」
「音楽でモーツァルト以上の天才は何人出たか」
彼の登場から千数百年経ったがというのだ。
「クラシックに限って言うが」
「クラシックを愛する人口はあの時とは比較になりません」
「当時の欧州の貴族から大衆に移っても」
「今は優に千億です」
クラシックを愛する者はというのだ。
「それこそ」
「連合だけでもそれだけいます」
「当然演奏家も作曲家もいます」
「ですが彼以上となると」
「そうは、ですね」
「モーツァルトも同じだ」
誰と同じかもだ、ガラサは話した。
「アレクサンドロス大王とな」
「あまりにも才能が傑出している」
「経験が既にある様な状況でしたね」
「この二人は」
「霍去病は兵法書は既に頭に入っている様なものだった」
武帝に兵法書を読む様に勧められ戦場は常に変わるもので書を読んでも意味がないと言い切ったのだ。
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