第七十八話 教会長さんその二十七
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「もう」
「そうよね、ちっちはそんなことしたら駄目よ」
また私に言われました。
「取り返しがつかないから」
「そうなるからですか」
「そう、だからね」
「そうします」
私も頷きました、そうしたお話をしながら先輩と一緒に商店街を歩いてそれから詰所に戻りました。
それで白石さんの奥さんと詰所の事務所でこのことをお話しますと奥さんは私にこう言ってくれました。
「千里ちゃんが心掛けて教会長さんになるね」
「私のお婿さんにもですね」
「お話して」
そうしてというのです。
「つまりお仕込みね」
「それをしていってですね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「しっかりとやっていってね」
「教会を切り盛りしていくことですか」
「千里ちゃんがしっかりしていたら」
教会の奥さんになる私がというのです。
「それで全く違うから」
「だからですね」
「今は色々と勉強して」
「いい奥さんになることですか」
「千里ちゃんは絶対になれるわよ」
「そうだといいですが」
「だからお婿さんはどんどん仕込んであげてね」
こうも言われました。
「いいわね」
「はい、そうします」
「宜しくね、ただね」
「ただ?」
「優しくね、頭ごなしに怒鳴ってばかりだと」
そうした仕方だと、というのです。
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