第百三十二話 イベリスその三
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「それも一から作った」
「手作りハンバーグね」
「それを食べたくなったから」
だからだというのだ。
「パートの帰りに食材買って」
「モコのお散歩も行って」
「作るわ」
「そうしてなのね」
「一緒に食べましょう、それにね」
母はさらに話した。
「目玉焼きもね」
「焼くの」
「ハンバーグの上に乗せるから」
「ああ、あれね」
愛がここまで聞いて言った。
「あのハンバーグもいいわね」
「美味しいでしょ」
「目玉焼き上に乗せたら」
「尚更美味しいでしょ」
「そうなのよね」
この食べ方についても言うのだった。
「本当に」
「だからよ」
「叔母さんも造るのね」
「そうするわ」
愛にも話した。
「今晩はね」
「よかったわね、咲ちゃん」
愛はここまで聞いて彼女に言った。
「今晩はね」
「目玉焼き乗せたハンバーグね」
「それになるわ」
「いいわね、びっくりドンキーでもね」
「あるわよね」
「それでね」
咲はさらに話した。
「あのお店でもね」
「そのハンバーグ美味しいわよね」
「ええ」
実際にというのだ。
「本当にね」
「美味しいものを食べられたら」
それならというのだ。
「それだけでね」
「幸せよね」
「だからね」
それでというのだ。
「今日はね」
「お家に帰っても」
「いいわよ、それじゃあね」
「今からね」
「植物園に行って」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「帰ったら」
「ハンバーグよ」
これを食べるというのだ。
「いいわね」
「うん、そっちも楽しむわね」
咲は微笑んで応えた、そしてだった。
愛と共に植物園に入ってそのうえで様々な植物達を観ていった、咲はその中である白い小さな花多くのそれが集まったものを観て言った。
「イベリスよね」
「知ってるのね」
「ええ、ただ意識したことは」
それはと一緒に観ている愛に話した。
「なかったわ」
「そうなのね」
「花言葉書いてるけれど」
説明にそれも書かれていた。
「初恋の思い出ね」
「そうなのね、私花言葉は詳しくないから」
それでというのだ。
「そこまではね」
「知らないのね」
「ええ、ただね」
愛もその花言葉を確認して言った。
「初恋の思い出って」
「今の私ね」
咲の方から言った。
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