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新オズの臆病ライオン
第九幕その五
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 それぞれドロシーが懐から出した籠を背負ってそのうえで海の上を一緒に歩いていって島に辿り着きました。
 そうしてです、マンゴーの林に行ってです。
 五人と一匹でマンゴーの実を獲っていきます、臆病ライオンはジャンプしてです。
 身をどんどん獲ります、神宝達五人はこのことに目を瞠りました。
「凄いね」
「そうだね」
「高い場所にある実までジャンプして獲るなんて」
「物凄いジャンプ力ね」
「本当に」
「これ位何でもないよ」
 臆病ライオンは五人に笑顔で応えました。
「僕にとってはね」
「流石ライオンだよ」
「僕達じゃ絶対に届かないのに」
「そんな場所にあるのに」
「そこまで跳べるなんて」
「信じられないわ」
「そう言ってくれると嬉しいよ、他にはね」 
 今度はでした。
 マンゴーの木を登ってすぐに枝の上まで行ってです、そこから実を獲って五人に対してまた言うのでした。
「こうしたことも出来るよ」
「うわ、これまた凄いね」
「高い木を一瞬で登って」
「それで実を獲るなんて」
「しかも上に乗った枝は折れないし」
「お猿さん以上ね」
「バランスを取ればね」
 身体のというのです。
「こうしたこともだよ」
「出来るんだ」
「それで実が獲れるんだ」
「そこまで簡単に」
「何でもない様に」
「そうなのね」
「うん、こうしたことは得意とね」
 その様にというのだ。
「行っていいよ、じゃあね
「うん、マンゴーの実を沢山獲って」
「そして持って帰って」
「お昼に食べよう」
「デザートにね」
「皆で楽しみましょう」
「そうしようね」
 臆病ライオンは五人に木の上から応えました、そうしてです。
 五人と一匹臆病ライオンが中心となって沢山のマンゴーの実を獲ってでした。獲った実を全部それぞれが背負っている籠の中に入れまして。
 皆のところに戻りました、ドロシーはその実達を早速船の中の冷蔵庫に入れて冷やしてです。
 お昼まで海の上で遊んで甲板に戻って海の幸を出しました、すぐに魚介類のお刺身やカルパッチョ、天麩羅やフライが出されてです。
 バーベキューも焼かれます、バド王は烏賊のバーベキューを見て言いました。
「これがまたね」
「美味しいのよね、烏賊を焼いても」
 フラウ王女もその烏賊を見て言います。
「お醤油やおソースで味付けして食べる」
「凄くいいよね」
「うん、烏賊も蛸も好きだよ」
 腹ペコタイガーはここでも舌なめずりしました。
「蛸は今回はお刺身であるしね」
「うん、烏賊も蛸みいいよね」
 トトはこう言いつつ牡蠣フライを見ています。
「それに牡蠣だって」
「そちらもいいね」
 腹ペコタイガーはその牡蠣フライも身て応えました。
「本当に」
「そうだよね」
「いや、色
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