第九幕その三
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「今から」
「私がフルート吹くから一緒にどうかしら」
フラフ王女は実際にその楽器を出しました。
「ギターもあるわよ」
「王女様楽器得意なんだ」
「フルートやギターはね」
こうした楽器達はというのです。
「好きだからね」
「そうなんだね」
「私はアコーディオンが好きだよ」
チックはこの楽器を出してきました。
「何なら演奏するけれど」
「いいね、どの楽器も」
バラは二人の言葉を聞いて思わず笑顔になりました。
「じゃあフルートとアコーディオンでお願いするよ」
「それじゃあね」
「今から一曲」
「あら、ギターが空いたわね」
お人形の女王はそちらの楽器について言及しました。
「なら私が」
「女王様はギターなんだ」
「細菌凝ってるの」
「へえ、そうだったんだ」
「だから今からね」
バラに笑顔で答えます。
「貴方が詠うなら」
「奏でてくれるんだ」
「そうさせてもらうわ」
「ならお願いするね」
「そうそう、実は面白い魔法の道具があるんだ」
ここで魔法使いは皆に言ってきました。
「クリームだけれど」
「どんなクリームかな」
臆病ライオンがが尋ねました。
「そのクリームって」
「靴や足の裏に塗ると海の上を歩けるクリームなんだ」
「へえ、そうしたクリームなんだ」
「今からそれを塗って」
靴や足の裏にというのです。
「海の上に降りたら」
「その上を歩けるんだね」
「そうだよ」
「それじゃあね」
それならとです、臆病ライオンは魔法使いのお話を聞いて言いました。
「早速ね」
「クリームを塗るね」
「そうさせてもらうよ」
「そして君達も」
歌い奏でると言ったバラ達にも言いました。
「どうかな」
「それじゃあ」
バラが笑顔で応えました。
「今から」
「それではね」
「皆で海の上に降りましょう」
ドロシーはこう提案しました。
「そうしましょう」
「いいね、ではね」
「今から皆で海の上に移ろう」
かかしと樵も言ってきました。
「そしてその上を歩いて」
「歌って奏でよう」
「踊ってもいいね」
腹ペコタイガーは笑って言いました。
「そうしても」
「そうだね、じゃあ皆で海の上を床の上にいるみたいにして楽しもうね」
こうお話してでした。
皆で靴や足の裏にクリームを塗ってでした。
海の上に降り立ちました、すると波打つ海の上をです。
皆本当に床の上にいるみたいに歩きます、そして歌って演奏して踊ります。臆病ライオンはバラの歌とフラウ王女達の演奏に合わせて踊ってからです。
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