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新オズの臆病ライオン
第九幕その二

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「だからだったね」
「ええ、だからね」
「オズの国に来てから」
「踊る様になったわ」
「そうだね」
「今ではね」
 ドロシーはさらに言いました。
「結構色々なダンスをね」
「踊る様になったね」
「そうなったわね」
「うん、そしてね」 
 トトはさらに言いました。
「今夜はね」
「舞踏会よ」
「そうだね」
「ただお昼の催しもね」
 こちらもというのです。
「あるわよ」
「今日のお昼は何があるのかな」
「海に出るわ」
「海に?」
「それでクルージングをするの」
 そうするというのです。
「今日のお昼はね」
「へえ、そうなんだ」
「それでね」
 ドロシーはさらにお話しました。
「海の景色や船遊びを楽しむのよ」
「そちらも面白そうだね」
 臆病ライオンはドロシーのお話を聞いて言いました。
「舞踏会もいいけれど」
「そうでしょ、それで船の上で」 
 そちらでというのです。
「海の幸をね」
「楽しむんだね」
「お刺身にカルパッチョにフライや天麩羅に」
 そうしたお料理にというのです。
「バーベキューもね」
「楽しむんだね」
「そうするわよ」
「じゃあお昼はね」
「海に行きましょう」
「そうしようね」
 臆病ライオンも頷きました、そして皆は朝ご飯の後で各国の代表の人達と合流して港まで行ってでした。
 そこにある大きなオズの国の紋章がある船に乗ってでした。
 海に出ました、するとすぐにでした。
 皆は青い白く輝く太陽の下で、です。
 マリンブルーの海と銀色の海の上を進みはじめました、その中でバド王は微笑んでこんなことを言いました。
「奇麗ですね」
「ええ、海もお空もね」 
 ジクシー女王も微笑んでいます。
「とてもね」
「そうですよね」
「今日はどんな催しをしてくれるのかと思っていたら」
「海に出るなんてね」
「これも素敵な催しね」
「全くですね」
「いや、海を見ていると」
 ドウ一世は言いました。
「自然と笑顔になるよ」
「王様はそうなのですね」
「そうなのだよ」
 キャンディマンに応えました。
「私は」
「海がお好きなので」
「特にこうした日差しの下での海はね」
「そうなのですね」
「そしてね」 
 バド王はさらに言いました。
「何か歌いたくなるよ」
「じゃあ僕が歌いましょうか」
 バラが言ってきました。
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