第九幕その一
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第九幕 舞踏会
ピアノの演奏会と歌劇の観劇の次の日です、ドロシーは皆にホテルの食堂の中で朝ご飯を食べつつお話しました。
「今夜は舞踏会を行うわ」
「えっ、舞踏会!?」
「本当ですか!?」
「舞踏会を行うんですか」
「凄いですね」
「華やかですね」
「ええ、各国の代表の人達を招いてのことだから」
ドロシーは神宝達五人にお話しました。
「そうした催しもね」
「行うんですか」
「そうなんですね」
「いや、まさかです」
「そんなものを行うなんて」
「私達は思っていませんでした」
「王侯貴族の催しと思っているのかしら」
ドロシーは五人に朝食のハムエッグを食べつつ応えました、各国の人達は今はそれぞれのホテルにいてこの場にはいません。
「オズの国では違うわよ」
「言うならダンスパーティーだからね」
魔法使いはトマトにセロリ、ブロッコリーにレタスにラディッシュが入っていてフレンチドレッシングをかけたサラダを食べつつ答えました。
「オズの国では何処でもやっているよ」
「言うならあれだよ」
かかしは食べておらず皆の笑顔を見て心の栄養にしています。
「音楽がクラシックになったダンスパーティーだよ」
「オズの国ではそうした感覚だよ」
樵もかかしと同じく皆の笑顔を心の栄養にしています。
「だから畏まることもないよ」
「僕も参加していいんだよね」
ボタンはギリキンの紫のオレンジのジャムを入れたヨーグルトを食べつつ言いました。
「そうだよね」
「勿論よ」
ドロシーはボタンにも答えました。
「是非参加してね」
「それじゃあね」
「僕達も参加するんだよね」
腹ペコタイガーは今はミルクをとても美味しそうにごくごくと飲んでいます。
「そうだよね」
「そうよ、皆が参加するから」
ドロシーは焼いたベーコンをフォークとナイフで切りながら言いました。
「宜しくね」
「いや、今夜も楽しそうだね」
笑顔で、でした。臆病ライオンは茹でたソーセージとても大きなそれを食べながらドロシーに応えました。
「本当に」
「絶対にそうなるわ」
ドロシーはまさにと答えました。
「今夜もね」
「いや、何かです」
神宝は未だ驚きを隠せないお顔です。
「ダンスパーティーなら何度か参加したことがありますが」
「舞踏会を行うと思っていなかったので」
ジョージもそうしたお顔になっています。
「驚いてしまいました」
「そういえば都の宮殿ではよく行われていますね」
カルロスはこちらでのことを思い出しました。
「そうですね」
「ドロシーさんもオズマ姫も踊ってますね」
ナターシャはドロシーを見て言いました。
「奇麗なドレスを着て」
「そしてとても奇麗に華やか
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