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第五十話 死守その十五
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「希望を持って」
「帰ったらすき焼きにしましょう」
 護刃はこの料理を出した。
「お酒も用意して」
「ここまで未来を変えてきたなら」
 嵐の表情は明るかった。
「最後も変えることよ」
「私達はもう戦えないけれど」
 火煉はそれでもと言った。
「ここで見守らせてもらうわ」
「神威、頼んだ」
 玳透の言葉は心から信頼しているものだった。
「ここは僕達がいるから安心して行ってくれ」
「私達もここにいます」
「皆様と共にいます」
 緋炎と蒼氷も言ってきた。
「ご安心を」
「お世話をさせて頂きます」
「私も行くわ」
 小鳥は神威の横に来て自ら申し出た。
「神威ちゃんとお兄ちゃんのことなら」
「それならか」
「見届けないといけないから」
 そう思うからだというのだ。
「だからね」
「いいのか、どちらかか両方が死ぬかも知れないが」
「それでもいいわ」 
 これが小鳥の返答だった。
「私にしか出来ないから」
「だからか」
「連れて行って」
「わかった、来てくれ」
 神威は小鳥に顔を向けて答えた。
「そして見届けてくれ、俺達の闘いを」
「そうするわ」
「それではね」 
 こう話してそのうえでだった。
 二人で東京タワーに向かった、そして封真は。
 夢の中で仲間達と共に庚の話を聞いた、庚は話を終えると仲間達に頭を下げてそのうえで謝罪の言葉を言った。
「今まで騙していて御免なさい」
「いや、ほっとしている」
 最初に応えたのは草薙だった。
「あんたの本当の目的が人間を滅ぼすことじゃなくてな」
「地の龍の役目は地球を再生させることね」
「その自然とな」
「地球の自然は人間ではある程度汚すことを出来ても」
 それでもというのだ。
「完全に壊すことは出来ないわ」
「そうなんだな」
「人間はいてもいいのよ」
 その実はというのだ。
「ただその調和をね」
「護るのが僕達ということですね」 
 今度は星史郎が応えた。
「要するに」
「ええ、そうよ。戦うのではなくね」
「実は護ることがですか」
「貴方達の目的なのよ」
「そうなのですね」
「だから貴方達が一人でも多く残ってくれたらと」 
 その様にというのだ。
「願っていたわ」
「そして死んだのは僕だけだった」
「貴方も生きていて欲しかったわ」
「すいません、どうしてもです」
「ああするつもりだったわね」
「決めていましたから」
 だからだというのだ。
「僕も」
「だからなのね」
「死にました、そしてです」
「彼に自由に生きてもらう様にしたのね」
「自由に生きて欲しかったので」
「それでなのね」
「死にました、もうこれで昴流君は呪縛から解き放たれて」
 そうなってというのだ。
「彼だけで幸せにで
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