変態紳士
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その発言に叫びながら、ハルトは「はあ」とため息を付いた。
「この状況で、気軽に食べられるわけないでしょ。ましてや、君たちが他の人たちに危害を加えないとも限らないのに」
ハルトは周囲を横目で見ながら言う。
大型ファストフード店というだけあって、夕食には早い平日の夕方であっても、人は多い。
真司がドラグレッダーを待機させていると言ってはくれたものの、いざとなればウィザードの力をもってして、どこまで守り切れるだろうか。
「さてと。聖杯戦争の参加者である君たち……君たちはには、色々と聞きたいことがある」
変態紳士は組んだ手に顎を乗せる。
ハルトはゲートキーパーの様子にも常に気を配りながら、「何を?」と変態紳士へ先を促す。
「何。ただの、興味さ」
「私達に何を聞きたい?」
ゲートキーパーから警戒が失われることは決してない。
だが、変態紳士は「ノンノン」と指を振る。
「そんなに怖い顔をしないでくれ。さっき言った通り、今日は戦うつもりはないんだから」
おちゃらけたままの彼は、そう言ってハルトとゲートキーパーの前にポテトの山を移動させた。
ハルトは警戒しながら一本取り、口に運ぶ。
それを見ていたゲートキーパーも、それに続いた。
「折角の食事の場だ。ここは一つ、楽しく談笑でもしようじゃないか」
「まあ、戦いよりはマシか……」
ハルトは頷いて、彼の言葉に耳を傾けることにした。
一方ゲートキーパーは腕を組み、目を閉じる。どうやら静観を決めるようで、その後はあたかも氷像のように動かなくなった。
「オーケーオーケー。それでは早速、自己紹介から始めようか?」
変態紳士は手を振りながら名乗った。
「改めて。俺は蝶人☆パピヨン。よろしく☆」
「パピヨン……」
「ノンノン。パピ?ヨン?。もっと愛を込めて」
変態紳士は、指を振って、「リピートアフターミー」とハルトに繰り返させる。
「パピ……ヨン……」
「もっと愛を込めて」
「パピ、ヨン……」
「もっと情熱的に!」
「パピ ヨン! ……なんか韓国人みたいになった」
「もっと美しく!」
「話を進めてくれ、パピヨン」
眼を閉じたまま、ゲートキーパーが促す。
「ふむ。折角だから、俺の呼び何も拘って欲しいんだ? ほらほら☆愛を込めて」
「パピヨン。これ以上無駄な時間を費やすのなら、問答無用で戦いになるが?」
ゲートキーパーは見せつけるように、手にしたティッシュを氷漬けにする。ティッシュはプレートに置かれた瞬間、粉々に崩れていった。
「おお、おお。怖い怖い」
「私はそれほど気が長い方ではない。要件に入るか、氷漬けになるか。好きな方を選べ
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