エピローグ(Z組)
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機関を巡って地精の知識を活用して様々な技術発展に貢献した。互いに多忙な二人であったが、連絡を取り合う事は決して絶やさず、時には顔を合わせて互いの近況を報告し合ったり、共に酒を飲み交わす時もあった。そしてトールズ時代から互いに特別な想いを抱いていた二人は結ばれる事となる。貴族ではなく、またヨルムンガンド戦役時オズボーンの”裏の協力者”の一人であったジョルジュを婿にする事に、当初は困惑や反対の声も上がった。だが、戦後のジョルジュが各国での技術発展に貢献した功績や、セドリックを始めとした”紅き翼”として共に活動していた王家の者達やエレボニア貴族を纏める立場であるミルディーヌ、内戦終結に最も貢献し、ヨルムンガンド戦役でも被害を可能な限り抑えた初代Z組の面々、そしてかつてのエレボニア総督にしてヨルムンガンド戦役を終結させた事で”現代のゼムリアの大英雄”と名高いリィンが二人の結婚を祝福した事で、困惑や反対の声は自然になくなったという。
そして二人の間に生まれ、成長した跡継ぎに後を託した二人はトールズ時代に開発した思い出の導力バイクで当ての無い旅に出る。導力バイクでゼムリア大陸全土を周って旅をしていた二人は時には後輩や仲間達の所に顔を出したり等していたが、晩年の彼らがどこへ向かい、どこでどんな最後を遂げたかは誰も知らない…………
<ノーザンブリアの新たな英雄> サラ・バレスタイン
Z組の卒業後トールズの教官を辞任、遊撃士に復帰し、エレボニアの復興に貢献し、その後もA級遊撃士として様々な功績を残す。古巣である猟兵団『北の猟兵』を壊滅に陥らさせ、故郷であるノーザンブリアを併合したメンフィルには複雑な思いを抱えつつも、メンフィルの統治によって餓死者が出る事はなく、また、ノーザンブリアの人々の暮らしが併合前よりも豊かな暮らしになっていた為メンフィルによるノーザンブリアの統治も受け入れていた。
しかしメンフィルによる北の猟兵達の虐殺から逃れてメンフィルの統治を良しとせず、独立を目指して密かに活動している北の猟兵達が存在していた。ノーザンブリアの独立を目指す北の猟兵達は密かにサラに接触し、ノーザンブリアがメンフィルに併合される原因となったユミルの領主の息子にしてヨルムンガンド戦役での功績によって若年でありながら僅かな期間で将軍へと成り上がってメンフィルから重用されているリィンとの面会ができるようにする事を依頼した。壊滅させられたはずの古巣の生き残りがいた事に驚きつつも、教え子であるリィンやその関係者、ノーザンブリア併合や北の猟兵壊滅の原因となったリィンの故郷のユミルへの復讐を警戒したサラはリィンとの面会を用意する代わりにリィン達やユミルを含めたメンフィルへの復讐を諦めるという生き残りの北の猟兵達が絶対に断ると思われる条件
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