エピローグ(Z組)
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逮捕できない立場でありながらも、自らの手で逮捕する時もあり、逮捕後リィン達に自分の行動を追認してもらう事もあった。
立場どころか職を失う事を覚悟してでも、不正を正すマキアスのその姿勢はエレボニアの人々だけでなく、メンフィル本国の上層部達からも評価され、メンフィル本国からの帝城ミルス城での監察官や政務官への転職の勧誘もあったという。
また、妻に迎えた女性は意外にもかつての自分が憎んでいた貴族の女性であり、マキアスの結婚相手が貴族出身である事を知った仲間達の誰もがマキアスの正気を疑う程驚いたという。後に父カールのようにヘイムダルの知事に出馬し、そして就任する。平民と貴族、双方の立場を考え、時には国王であるセドリックにさえ意見や提案する度胸を持つマキアスをセドリック達は重用し、また平民と貴族、双方からも自分達の立場を考えてくれる政治家として慕われ続けたという………
<支える篭手の妖精> フィー・クラウゼル
トールズ卒業後はサラの誘いもあり、遊撃士協会に所属し、準遊撃士から正遊撃士に最年少でその資格を得る。正遊撃士の資格を得てからも僅かな期間でB級へと昇格し、その数年後にはA級へと昇格する。後に遊撃士協会の応援として来訪した旧共和国領で出会った西風の旅団時代の姉代わりだった人物の『もう一人の妹分』とは互いの身の上や戦闘スタイルが似ていた事から意気投合し、仲良くなったという。ラウラとの身分を越えた親友関係も不滅で、仲間達の誰よりも定期的に互いに連絡を取り合っていたという。
数十年の後、フィーは遊撃士を辞して跡継ぎに爵位やアルゼイド流の当主の座を譲ったラウラと共に二人だけの気ままな旅に出て、時には人助けをすることもあった。二人の最強にして抜群のコンビネーションの前に対抗できる敵はいなかったという。二人は死ぬまで互いの傍で過ごし、死ぬ時も同時であったという。それから数百年の時を経ても、弱き者達の為に剣を振るうアルゼイド流の元女当主と、その傍らで友のために縦横無尽に戦う猟兵王の娘の名は、悪漢たちの間で畏怖され続けたという…………
<灰の魔女> エマ・ミルスティン
<『伝説』を受け継ぐ使い魔> セリーヌ・ミルスティン
トールズ卒業後エマは異世界の魔法技術やメンフィルを学ぶ為にメンフィル帝国の本国にある魔術学院に留学し、セリーヌはエマの使い魔としてメンフィルに留学するエマに同行し、エマを支えた。2年後魔術学院を首席で卒業したエマは故郷エリンの里に帰郷し、ローゼリアの指導の元一人前の魔女の修行をし、僅か数ヶ月という速さでローゼリアに一人前の魔女に認められる。その後、自身が灰の騎神の起動者へと導いたリィンを見守り、支える為にリィンのエレボニア総督時
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