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八条学園騒動記
第七百三十二話 ナマケモノその四

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「第二の国鉄とさえだ」
「国鉄ですか」
「今はないがな」
 日本にもというのだ。
「かつては日本政府が運営していた鉄道会社もあったのだ」
「それが国鉄ですね」
「国鉄は日本全土に路線を持っていたが」
「八条鉄道もですか」
「そうであったからな」  
 日本全土に路線を持っていてというのだ。
「それでだ」
「そのうえで、ですか」
「第二の国鉄とさえな」
 その様にというのだ。
「呼ばれていたのだ」
「そうでしたか」
「そして今はな」
 この時代ではというのだ。
「連合でも有名な鉄道会社とだ」
「言われていますか」
「そうだ」
 そうだというのだ。
「八条グループでは自動車、船舶、スマートフォン、ITと色々あるが」
「航空機や宇宙産業もありますね」
「アグリビジネスやエネルギーもだ」
 こうした分野もというのだ。
「企業がある」
「まさにあらゆる分野で活動していますね」
「石鹸や歯磨き、服も売っていてだ」
 こうした分野も扱っていてというのだ。
「芸能事務所も持っていて食品産業もな」
「ありますね」
「コンビニエンスストアや料理のチェーン店もある」 
「ハンバーガーやお寿司や中華料理も」
「色々な料理のチェーン店も持っていてだ」
 そうしてというのだ。
「百貨店もあるし観光も行っている」
「ホテルもありますね」
「そうした中でだ」
 まさにあらゆる分野で活動していてというのだ。
「その創設から今に至るまでだ」
「鉄道は基幹ですか」
「その企業の一つだ」 
 八条グループの中でもというのだ。
「今に至るまでな」
「それだけ鉄道が今も重要であり」
「社会に必要ということだ」
「連合においても」
「だからな」 
 そうしたものであるからだというのだ。
「また言うが鉄道博物館もあるのだ」
「この学園の中に」
「普通の博物館と共にな」
「そうですか」
「あと軍需産業もあるが」
「八条グループもですね」
「多くの兵器を造っている、しかし」
 それでもとだ、大尉は上等兵に話した。
「そちらの利益はな」
「あまりないですか」
「軍需産業は儲けになりにくい」
 そうしたものであることも話した。
「設備と技術への投資が多いが」
「かなりのものになりますね」
「しかしだ」
「市場は限られていますね」
「だからだ」 
 それが為にというのだ。
「あまりだ」
「利益は得られないですね」
「これはどの国でもだ」
 連合に限らずというのだ。
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