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ハッピークローバー
第百十一話 チャックその四

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「書いていることはな」
「その通りね」
「不潔だよ」 
 巨人はというのだ。
「そして永遠にな」
「破滅ね」
「そうだよ」 
 そうなるというのだ。
「あそこは」
「それしかないわね」
「もうチームやる気ないから」
「それも全くね」
「チームもフロントも」
 その両方がというのだ。
「そうだから」
「もう破滅しかないわね」
「大体試合前に練習しないで寝てるとか」
 若しくは遊ぶなぞというのだ。
「問題外だしね」
「それないわよね」
「ちゃんと練習しないと」
「強くならないしね、チームも」
「そうだよ、昔そうしたチームあったらしいけれどね」
 近鉄バファローズというチームだ、千葉茂が監督になってその光景を見て大いに驚いたという逸話が残っている。
「そのチームは当然弱かったよ」
「今の巨人みたいに」
「何でもその方が力が出るとか言って」
 試合前に寝る方がだ。
「そうしていて」
「弱かったのね」
「そうだよ、今の巨人みたいに」
「そうなのね」
「ざま見ろだよ」
 明男はここでこうも言った。
「正直言って」
「巨人が弱くて」
「もっと負けろだよ」
 さらに言うのだった。
「もっと負けて負けてな」
「負け続けて」
「ずっと最下位であったらいいんだよ」 
 こう言うのだった。
「本当にさ」
「負けるの観て皆元気出るしね」
 かな恵は自分のゲームを続けつつ応えた、恋愛育成は順調だった。
「それじゃあね」
「そうだよ、それで俺自分の部屋に入ったら」
「ゲームするの?あんたも」
「その野球ゲームするよ」
 まさにそれをというのだ。
「そうするよ」
「そうなのね」
「それで楽しむよ」
 こう言うのだった。
「俺もさ」
「それじゃあね」
「ああ、ただ姉ちゃん自分のキャラ自分の名前にしないんだな」
 明男は姉のプレイを観てこのことに気付いた。
「そうなんだな」
「うん、別にね」
「しないか」
「だって私は付き合う人一人だから」
「成海さんだけか」
「だからね」 
 そう決めているからだというのだ。
「ゲームでもね」
「自分の名前にしないんだな」
「アイドルの人の名前にしてるの」
「って誰だよ」
 主人公の名前を確認してだ、明男は今度は顔を顰めさせて言った。
「一体」
「大阪の方で活動してるグループの人よ」
「ご当地アイドルか」
「西成の方のね」
「アイドルも最近色々だな」
「ご当地アイドルの人達もいてね」
「昔はアイドルっていったら」
 弟はこう言った。
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