第七十八話 教会長さんその二十六
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「心を抉られるみたいで」
「新一君そうしようとしてますし」
確信犯でやっています、嫌いな相手には何をしても何を言っても平気だというのは事実だから悪質です。
「私も注意してます」
「ちっちが止めてくれてるのね」
「止めきれてなくてすいません」
「いいわ、けれどね」
先輩はさらに言われました。
「あの子以外の人に言われてもね」
「仕方ないですか」
「そう思ってるわ」
「それだけのことをしたからですか」
「自分が絶対に正しいと思って」
その時はというのです。
「思い切り傷付けてその人の高校三年間滅茶苦茶にして」
「その人おみちから去ったんですよね」
「おかきさげもおつとめ着も何もかも詰所に叩きつけてね」
もうおみちと関係のあるもの全部だったそうです。
「それからずっとね」
「おみちと離れてるんですね」
「そうらしいわ、卒業式終わったら」
「その直後に」
「そうしたらしいから。高校一年の時に先輩に怒られて気付いたけれど」
それでもというのです。
「謝ったのよ」
「けれどですね」
「謝った済む問題じゃなかったのよ」
「だからその人そこまでされたんですね」
「そのことも聞いてね」
そうしてというのです。
「今私心から反省してるけれど」
「遅いですか」
「そう思っているわ」
「何と言えばいいか」
私にはです。
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