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夢幻水滸伝
第三百二十九話 ダイナマイト王その十二

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「まだ決まってへんです」
「それではです」
 社長はオニールの返答を受けてこう返した。
「暫く見られては」
「他の人達をですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうされてはどうでしょうか」
「見極めですか」
「どの方と共に歩めば最善か」
「そのことをですね」
「そうです、どうでしょうか」
「そうですね、迷っていても考えられる余裕があるなら」
 その時はとだ、オニールも言った。
「そうした時はです」
「考えるべきですね」
「今はそうした状況ですし」
「お考えになられる為にも」
 まさにその為にもというのだ。
「ここはです」
「他の人達をですね」
「ご覧になられてはどうでしょうか」
「そうしましょうか」
「アメリカにも多くの星の方がおられますし」
 監督はこのことを話した。
「社長が言われる様にじっくりとです」
「皆を見ることですね」
「私もそれでいいと思います」
「そうですか、ほな」
「そうされますか」
「暫くそうします、そして」
 そのうえでと言うのだった。
「そうしながら政をです」
「行っていかれますね」
「それは止めへんです」
 決してというのだ。
「やっぱりです」
「何かとやることが多いので」
「政を止めると皆困ります」
「そうです、的確な政が行われないと」
「州が豊かで平和になるどころか」
「乱れてしまいます」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「それはです」
「止めなくですね」
「見ていきます」
 アメリカの他の星の者達をというのだ、オニールはバーボンを一口飲んでそれからまた言ったのだった。
「ここは」
「そうされますね」
「はい、暫くは」
 食事の場で言った、そしてだった。
 オニールは実際にアメリカの星の者達を見ていった、その間州の統治を行っていたがやがてだった。
 トウェインがカルフォルニア州から勢力を拡大しウイスコンシン州まで至り勢力圏に収めた諸州をよく治めているのを見た。
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