第三百二十九話 ダイナマイト王その十
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「これからです」
「旗揚げをされ」
「勢力を立ち上げられ」
「そうされてですね」
「治めていかれますね」
「そうします」
代表達に約束した。
「これからは」
「はい、それではです」
「これからはこの州をお願いします」
「我々も共に働かせて頂きます」
「ミズーリ州の為に」
代表達も約束した、そしてだった。
オニールは州の多くの街や村を掌握する勢力を立ち上げた、そのうえで統治をはじめると雪崩を打った様にだった。
州の多くの街や村が彼の勢力に加わりたいと言ってきて彼が受け入れると言うとあれよこれよという間にだった。
「いや、もうですか」
「ミズーリ州は全てオニール様の勢力圏となりました」
「あの街が加わったので」
社長と監督がオニールに食事の場で話した。
「そうなりました」
「ミズーリ州は統一されました」
「いや、旗揚げしても」
オニールは七面鳥のグリルを食べつつ言った。
「そうはです」
「統一は出来ない」
「そうお考えでしたか」
「はい」
実際にというのだ。
「そやったですが」
「いえ、オニール様ならです」
「これは当然です」
社長も監督もそれはと返した。
「これまでのことをです」
「誰もが観ていますので」
「そのオニール様ならです」
「そう思って当然です」
「そうですか、しかし」
オニールはさらに言った。
「これからはミズーリ州全体をですね」
「統治していってです」
「平和で豊かにしていくことになりますね」
「そうですね、忙しくなります」
オニールはサラダを食べつつ応えた。
「これから」
「左様ですね」
「それは避けられないですね」
二人もそれはと答えた。
「ですがそのこともです」
「わかっておられると思いますが」
「そのつもりです、忙しくなっても」
オニールはそれでもと答えた。
「やらせてもらいます、皆に頼りにしてもらってますし」
「実際にそうですよ」
監督はオニールにその通りだと返した。
「オニール様が来られてからです」
「それからですか」
「ミズーリ州はかなり平和で豊かになりましたので」
「経済発展も雇用も賃金もです」
社長も言った。
「日増しによくなって治安もです」
「よおなってますか」
「そして清潔にもです」
「なっていて」
「はい、頼りにさせてもらっています」
実際にそうだというのだ。
「州の誰もが」
「そうですか」
「それに州全体を統治する官僚機構も整えられましたね」
「おいら一人やとです」
どうしてもとだ、オニールは社長に答えた。
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