第百三十一話 吹っ切れてその七
[8]前話 [2]次話
「勝つ、優勝する為にな」
「努力していますね」
「相手もいるんだよ」
自分達だけでなくというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「努力してもな」
「優勝出来るとは限らないですね」
「結果が出なかったりな」
マスターは腕を組んで残念そうに話した。
「運もあるだろ」
「スポーツって運が大きいですね」
「実力があってもな」
それでもというのだ。
「運がないとな」
「それで負けますね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「それだけでな」
「それもスポーツですね」
「運があるとそれだけで勝ってな」
そうしてというのだ。
「負けることもな」
「ありますね」
「だからどれだけ育成して補強しても」
「勝てない時は勝てないですね」
「昔の巨人みたいに優勝して当たり前とかな」
「そうした考えはですね」
「馬鹿の考えだよ」
そうだというのだ。
「完璧なチームもないし完璧な名将もな」
「いないですね」
「いるとしたらな」
それはというと。
「北朝鮮の宣伝だよ」
「それですね」
「あの中の北朝鮮とかな」
「将軍様ですね」
「他にはないさ」
それこそというのだ。
「それで北朝鮮の宣伝鵜呑みにするなんてな」
「馬鹿ですよね」
「あんなのな」
「信じると馬鹿ですよね」
「それ以外の何でもないさ」
マスターは断言した。
「昔は結構いたけれどな」
「そうみたいですね」
「ああ、少し考えたらわかるだろ」
「あの国の宣伝が嘘だって」
「ああ、どう見てもな」
それこそというのだ。
「あんな過剰報道みたいな宣伝な」
「おかしいですね」
「地上の楽園とか言ってもな」
それでもというのだ。
「実際にそんな国あるのか」
「世の中に」
「それで完全無欠の指導者とかな」
「いる筈がないですね」
「だからな」
それでというのだ。
「少し考えたらな」
「わかりますね」
「いい国どころかな」
情報を鵜呑みにした人達が言う様にだ。
「その真逆でな」
「とんでもない国ですよね」
「そうだよ、それで完全無欠なチームとかな」
「監督さんはいないですね」
「いる筈がないんだよ」
絶対にというのだ。
「百戦百勝で毎年優勝する様な」
「そんな監督さんもですね」
「いる筈がないさ」
「そういうものですね」
「それがわからないとな」
マスターは真面目な顔で話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ