第百六話
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第百六話 小田切君達の返事
博士の誘いを受けてだ、小田切君はタロとライゾウに話した。
「君達も行くよね」
「うん、あの動物園色々な生きものいるしね」
「設備も充実してるしな」
「いい動物園だからね」
「行くぜ」
「東の上野動物園西の天王寺動物園だからね」
小田切君はこうも言った。
「本当にいい動物園だしね」
「だったらな」
「見ておかないとね」
「うん、それじゃあね」
小田切君はさらに言った。
「行こうか」
「博士と一緒にね」
「行こうな」
「そういうことで」
小田切君は二匹との話が整うと博士に顔を向けて答えた。
「宜しくお願いします」
「それではな」
博士もそれならと応えた。
「皆で行こうぞ」
「皆で、ですね」
「小田切君達の言う通りあそこはいい動物園じゃ」
博士は笑って話した。
「だからな」
「行くべきですね」
「行く機会があればな」
今の様にというのだ。
「行くべきじゃ、ではな」
「これからですね」
「開園時間になれば行こうぞ」
「今から行くんじゃないんですね」
「今回はUFOに乗って行こう」
「UFOですか」
「実はそちらも持っておるのじゃ」
博士は何でもないといった口調で答えた。
「わしはな」
「五時仁で設計されて」
「開発、製造したのじゃ」
「それがあるんで」
「それでじゃ」
「それに乗ってですね」
「皆で行こうぞ」
小田切君だけでなくタロとライゾウにも声をかけた。
「よいな」
「うん、じゃあね」
「UFOに乗って行こうな」
そのタロとライゾウも応えてだった。
博士がUFOを出すのを待った、博士はリモコンを出すと小田切君達に対して笑顔で声をかけたのだった。
第百六話 完
2023・10・15
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