第八幕その九
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「今はいいよ」
「そうなんだね」
「歌劇に集中したいからね」
「だからだね」
「僕ってお酒飲むとかなり気持ちが昂って」
そうなってというのです。
「あまり歌劇に集中出来なくなるからね」
「だからだね」
「そう、本当にね」
今はというのです。
「遠慮するよ」
「魔法使いさんはかなり飲んでもあまり酔わないね」
腹ペコタイガーはこのことを言いました。
「そうだね」
「うん、お酒は強い方だよ」
「そうだね」
「だから今飲んでもね」
おちょこで日本酒を飲みつつ答えました。
「然程ね」
「酔わないね」
「ピアノの時もそうだったし」
「歌劇もだね」
「普通にね」
その状態でというのです。
「飲めるよ」
「そうだね」
「ではね」
「ええ、今は懐石料理を楽しみましょう」
ドロシーは笑顔で言ってでした。
皆で懐石料理を楽しんでそうしてでした、料亭を青tにしてそのうえで今度は先程入り口を見た歌劇場に入りました。
中に入るとまずは立派なロビーやレストランやバーがありまして。
皆はロイヤルボックスに案内されました、臆病ライオンはその中に入って言いました。
「ドロシーがオズの国の王女で」
「今回は王様や女王様が多いでしょ」
ドロシーは臆病ライオンに答えました。
「だからね」
「僕達はロイヤルボックスだね」
「こちらで観るのよ」
「そうするんだね」
「ただね」
ドロシーは臆病ライオンに笑ってこうも言いました。
「私は普通の席で観ることもね」
「好きなんだね」
「飾らないでね」
そうしてというのです。
「観ることもね」
「そこはドロシーだね」
「だって私元々ね」
「カンサスで暮らしていたから」
「何も飾らないで生きてきたから」
だからだというのです。
「本当にね」
「そちらで観ることもなのね」
「好きなの」
そうだというのです。
「私は、けれど今回はね」
「公だからだね」
「そう、今回の観劇もね」
こちらもというのです。
「それでなのよ」
「ロイヤルボックスでだね」
「観させてもらうわ」
「僕達の冒険を歌ってくれた歌劇を」
「そうさせてもらうわ」
こうお話してでした。
皆で歌劇を観ます、まずは指揮者の人が拍手とともに出て来てです。
そのうえで明るい序曲が演奏されて幕が開いてでした。最初にドロシーを演じる歌手の人がトトを演じる犬と一緒に出て来てです。
ヘンリーおじさんんそれにエマおばさんカンサスで歌ってそれから竜巻でオズの国に入って物語が本格的にはじまり。
「僕が出て来たね」
「僕もだよ」
「僕も出たね」
かかしも樵も臆病ライオンも自分達が出て来て言いました。
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