第八幕その七
[8]前話 [2]次話
「その曲を演奏したのよ」
「そうなんですね」
「この曲が野薔薇ですね」
「何度か聴いてるけれど素敵な曲ね」
「さっきの曲もよかったわね」
お人形の女王は野薔薇の前に演奏された曲のことを言いました。
「私気に入ったわ」
「あの曲はアヴェ=マリアですね」
キャンディマンが演奏会のパンフレット、入場の時に演奏を行うホールのスタッフの人に渡してもらったそれを読みつつ答えました。
「やはりシューベルトさんの曲です」
「そうなのね」
「どちらの曲も本来は歌もあるそうですが」
「今回はピアノだけね」
「そうですね」
「いや、ピアノだけでも素敵だよ」
トトは尻尾をぱたぱたとさせつつ言いました。
「どの曲もね」
「そうだね、聴いていると幸せな気持ちになれる」
トトの隣にいる腹ペコタイガーが彼に応えました。
「とてもね」
「素敵な曲だね」
「どちらの曲もね」
「こんな素敵な曲を作曲してくれるんだからね」
「シューベルトさんは素晴らしいよ」
かかしと樵も聴いて思いました。
「最高の音楽家さんの一人だね」
「紛れもなくね」
「私は外の世界にいた時から聴いてるけれど」
しみじみとして言う魔法使いでした。
「何度聴いてもいいね」
「うん、そうした曲だね」
「野薔薇もアヴェ=マリアもね」
「そうね、演奏している人も素晴らしいし」
ドロシーはうっとりとなっています。
「本当に素敵よ」
「これで後に歌劇もあるんだよね」
臆病ライオンはドロシーに尋ねました。
「そうだよね」
「そうよ、お昼はこちらでね」
「その後夕食を食べて」
「それで夜はね」
「歌劇だね」
「そうなるわ」
「お食事に音楽にってね」
笑顔で言う臆病ライオンでした。
「最高だよ」
「そうでしょ」
「お昼のスパゲティとピザもよかったしね」
「貴方ボロネーゼとベーコンのピザかなり食べていたわね」
「うん、美味しかったからね」
臆病ライオンは正直に答えました。
「そうしたよ」
「そうよね」
「それで飲みものは濃い紫のぶどうジュースだったけれど」
「そちらもよく飲んだわね」
「そちらも美味しくてね」
だからだというのです。
「そうしたよ」
「そうよね」
「本当にね」
「あのジュース美味しかったわね」
「そうだったね」
「私もそう思ったわ」
飲んでみてというのです。
「本当に」
「そうだったね、そして今は」
「ピアノを聴きましょう」
「そうしようね」
こうお話をしてでした、皆でピアノの曲を聴いていきました。シューベルトさんの曲の他にでした。
ショパンさんやベートーベンさんの曲も聴いてその後で料亭に行って懐石料理を食べました、その懐石料理を食べてです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ