【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第6節】背景設定9: 第15管理世界デヴォルザムについて。(後編)
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は各々「東方第一州、東方第二州、東方第三州」と、第三大陸の三つの州は各々「西方第一州、西方第二州、西方第三州」と呼ばれています。
なお、広大な「総首都直轄地」は、事実上の「十番目の州」であり、一般には「中央北部州」とも呼ばれています。
また、「デヴォルザム中央政府」は、個々の大陸にほとんど独立国のような「広範な自治権」を認めているため、今では、南洋に面した「東方第二州都ブルートブルグ」は事実上、「ゼーガンスライヒの首都」として、また、北極海に面した「西方第三州都モルセーラ」は事実上、「カロエスマールの首都」として、政治的に機能しています。
両首都は、ともに「総首都ドグディガム」とは6時間ほどの時差がありますが、一方、ミッドチルダの首都クラナガンから見ると、「西方第三州都モルセーラ」はほとんど時差の無い場所です。
(ただし、緯度はクラナガンよりもだいぶ高くなっています。)
また、カロエスマール南岸部の「西方第一州都ネイザル」と「西方第二州都ウルバース」は、ほぼ同じ緯度にあるのですが、それぞれクラナガンとは1時間ほどの時差があり、これら三つの州都を互いに直線で結ぶと、ほぼ「一辺3000キロメートル余の正三角形」になるような位置関係にあります。
(ネイザルやウルバースの緯度は、クラナガンよりも少し低くなっています。)
【なお、「東方第二州都ブルートブルグ」は、クラナガンとはほとんど12時間の時差があり、さらに東側の大陸東岸部(東部辺境)の時差は、逆方向で9〜10時間となります。
つまり、「クラナガンとは7時間の時差があるアルピーノ島」は、その土地とは2〜3時間の時差しかありません。
そこで、その地域に住んでいた人々の中でも『もっと季節の変化が穏やかな世界に住みたい』と切実に願っていた人々が、新暦87年以降に、スラディオ・サラサールらの勧誘に応じて、続々とアルピーノ島に移民して来たのです。】
ちなみに、移民がその世界で「市民権」を得ようとすると、一般に「その世界における公用語のうち、少なくとも一つを一定の水準まで習得すること」と「その世界に、実際に5年以上、居住すること」の二つが必要条件となります。
そのため、移民先を自由に選べるような状況下では、「公用語」を基準にして移民先を選ぶ人も決して少なくはありません。
先に、「背景設定8」で述べたとおり、シガルディスへの移民希望者がとても少ないのもこれが理由ですが、同様に、デヴォルザムへの移民希望者の大半が具体的には「カロエスマール」を選択するのも、デヴォルザム共通語や近代ベルカ語と比べれば、クレモナ標準語は発音も文法もかなり単純で、相当に習得しやすい言語だからです。
【なお、クレモナ標準語の概要については、「プロローグ 第3章 第2節」を御参照ください。基本的には、
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