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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
 【第6節】背景設定9: 第15管理世界デヴォルザムについて。(後編)
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の西端部にあった大型の群島はそのまま第三大陸に衝突し、大陸の東側の土地を大きく隆起させました。
 その直下で、東側のプレートは今も「第三大陸を乗せた西側のプレート」の下へと沈み込み続けているため、第三大陸の東岸部は広く山岳地帯で火山帯となっており、一方、大陸の西部もまた、「より古い時代の造山活動」の()()りで、一面の高原地帯となっています。
(その高原地帯にはもう活火山こそありませんが、そこは今もさまざまな鉱産資源の宝庫となっており、八伯家のひとつであるロンディスカ家は、鉱山都市ラスモルガを根拠地として、今なおその一帯の「事実上の領主」であり続けています。)

 また、そうした〈東部山脈〉と〈西部高原〉に(はさ)まれた「大陸の中央部」は、南岸部から北岸部に至るまで、比較的標高の低い一面の平原となっており、人口の大半は今もその〈中央平原〉に集中しています。
 標高は最大でも400メートルに満たず、海流などの関係で、その一帯は季節による気温の変化も「やや」穏やかになっています。他の二大陸に比べれば、いささか過ごしやすい土地だと言って良いでしょう。
(西部高原のさらに西側、大陸の西岸部にも、それなりの平地は拡がっているのですが、そちらは〈西部辺境〉と呼ばれ、今はまだ「ほぼ無人」のまま放置されています。)

 なお、大昔から、クレモナ人の中には『人生は、生きているうちに楽しまなければ損だ』と考える人々が多く、今やこの第三大陸では、享楽的な傾向の強い「大衆文化」が不道徳なまでに発展を遂げています。
 また、クレモナ系の人々は、この大陸のことを(神殿公用語の「ベドリムガ」ではなく)クレモナ語で独自に「カロエスマール」と呼んでいます。
(古いクレモナ語で「美しき大地」という意味です。これは、必ずしも実態に即した名前ではありませんが、クレモナからより多くの移民を呼び込むために、わざと良い名前をつけたのです。)
 今も、この大陸の第二公用語はクレモナ標準語で、文字も当然にクレモナ文字なのですが、大衆文化の面では、ベルカ文字やミッド文字、さらに他の世界の文字なども無節操に氾濫(はんらん)しており、デザインなどの方面では、時として昔ながらの「線形文字」が用いられることすらあります。


 なお、行政区分としては、各大陸はまたさらに「三つの州」に分かれており、合計「九つの州」には、それぞれに州都があります。
 また、それらの州都とは別個に、第一大陸の「中心点」には、極めて人工的に築かれた「総首都ドグディガム」があります。
 つまり、「デヴォルザム中央政府」は、全体としては「総首都直轄地」と「九つの州」から成り立っているのです。
 公的には、第一大陸の三つの州は各々「中央東部州、中央南部州、中央西部州」と呼ばれ、同様に、第二大陸の三つの州
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