【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第6節】背景設定9: 第15管理世界デヴォルザムについて。(後編)
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も法律の上では)あくまでも、デヴォルザム共通語が「第一公用語」ということになっています。】
現代では、ベルカ語やクレモナ語やシガルディス語やミッド語に由来する「外来語の語彙」も相当に多いのですが、発音が訛っている上に、意味もしばしばズレてしまっているため、デヴォルザム人がそうした単語を口にしても、その言語の母語話者たちにはなかなか理解してもらえないようです。
(要するに、日本人が喋る「欧米語起源のカタカナ語」と同じようなものです。)
一方、東方の第二大陸では、今も住民のほとんどがベルカ系移民の子孫で、人口はこの300年余で40倍にも増えて、今では8億人あまりとなっています。
大陸の概形は、(あくまでも「概形」ですが)横長の長方形の両端を持ってグニャリとへし曲げ、中央部を大きく南側に垂らしたような形です。
面積は第一大陸よりもやや広く、2000万平方キロメートルを超えていますが、当然ながら、内陸部の気候は(第一大陸と同様)相当に厳しいものとなっています。
また、ベルカ系移民の第一世代が犯した「身分詐称の罪」は、後に露見したものの、公的には「とうの昔」に赦されました。
しかし、「祖先の罪」に対する罪悪感からか、この大陸の住民には、他の世界のベルカ系の人々と比べても「より勤勉で禁欲的」な人々が多く、今では聖王教会の勢力も相当に強いものとなっています。
なお、ベルカ系の人々は、この大陸のことを(神殿公用語の「ナブゾルマ」ではなく)ベルカ語で独自に「ゼーガンスライヒ」と呼んでいます。
(当時のベルカ西部方言で「恵み豊かな」という意味ですが、それはあくまでも「ベルカの汚染された大地に比べれば」の話です。客観的に見れば、決して「特別に豊かな土地」というほどのものではありません。)
今も、この大陸の第二公用語は西方系の近代ベルカ語で、文字は当然に近代ベルカ文字が使用されています。
そして、西方の第三大陸では、今も住民の9割以上が血筋の上では生粋のクレモナ人であり、他の世界からの移民も含めて今では人口も6億人を超えています。
大陸の概形は、東西に長い長方形の四つ角を落として、上辺と下辺の「中央やや東側」を少し内側に凹ませたような形ですが、「ひょうたん型」や「鉄アレイ型」と呼べるほどの大きな凹み方ではありません。
プレートテクトニクスによる「大陸の移動」を考えると、第一大陸と第二大陸は一億年あまり前までは一つにつながっていましたが、第三大陸は数億年前から一貫して孤立していました。土質や植生が他の二大陸とは大いに異なっているのも、そのためです。
また、第一大陸と第二大陸の分裂以来、第一大陸を乗せたプレートはずっと西進を続けており、そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ