暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
 【第5節】背景設定9: 第15管理世界デヴォルザムについて。(前編)
[1/11]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


 まず、惑星デヴォルザムのサイズは地球と同程度ですが、陸海比は24対76で、地球よりもだいぶ海が広く、陸地の総面積は地球の8割程度(およそ1億2000万平方キロメートル)に(とど)まっています。
 自転軸の傾きは(管理世界としては全く例外的に)わずかながら30度を超えてしまっており、海の広さによってやや緩和されているとは言うものの、季節による気候の変化は(特に、大陸の内陸部では)相当に厳しいものになっています。

 また、全体としては「島」がとても少なく、互いに似たような大きさの「六つの大陸」が陸地総面積のほとんどを占めており、また、それら六大陸の分布は南北にキッパリと分かれています。
 実のところ、北緯12度から南緯12度に至る「低緯度帯」には、陸地はおろか浅い海すら無く、そのため、南北の低緯度の海域を東から西に向かって流れる二筋(ふたすじ)の海流は、陸地や浅瀬に(はば)まれることも無く、惑星全体をぐるりと一周しており、その流速も相当な速さとなっています。
 しかも、それら二つの海流に挟まれた赤道直下の海域はしばしば無風帯となるので、動力を持たない普通の帆船では、この惑星の赤道を超えて「流されずに」南半球へ行くことは、全く不可能と言って良いでしょう。
 そういう訳で、デヴォルザムの人々は長らく、南半球の三つの大陸には到達することができずにいました。
【そして、今もなお、それらの大陸には(管理局の「自然保護隊」など、仕事でそこにいる「ごく少数」の人たちを除いて)基本的に人間は居住していません。】

 一方、北半球の三つの大陸は、互いに似たような緯度で横並びに並んでおり、いずれも北緯15度の(あた)りから60度の辺りにまで拡がっています。
 昔から、中央にある大陸が「第一大陸」と、東側にある大陸が「第二大陸」と、西側にある大陸が「第三大陸」と呼ばれて来ましたが、実は、ベルカ滅亡の時代に至るまで、人々はおおむね第一大陸にしか居住していませんでした。

 第一大陸は、ごく大雑把に言うと野球のホームベースのような五角形をしており、キャッチャー側の(かど)がほぼ真南を向いています。
【もっとも、それは「真上から垂直に見下ろせば」の話であって、一般的な正角円筒図法(地球で言う、メルカトル図法)の地図の上では、高緯度の部分ほど大きく引き伸ばされるので、ほとんど「丸みを帯びた逆三角形」のように描かれます。】

 そして、この大陸の中心点を(とお)る経線を「経度0度の基準子午線」とすると、おおよそのところ、この大陸は東経30度あまりから西経30度あまりにまで拡がっており、同様に、第二大陸は東経60度の辺りから最大で東経135度の辺りにまで、第三大陸は西経60度の辺りから最大で西経135度の辺りにまで拡がっています。
【つまり、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ