【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第3節】新暦89年の9月以降の出来事。
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の娘がレグナ・クロゼルグ・アルピーノです。
続けて、ルーテシアははやてに、「ヴィクトーリアたち三人が、先月の下旬までこちらに滞在していたこと」や、「二か月ほど前には、エリオとキャロもお祝いに来てくれたこと」や、さらには「この春、エリオはヴァラムディ・ジョスカーラと、キャロはその弟フェルガン・ジョスカーラと、それぞれに婚約したが、その姉弟の希望もあって、翌年の春には、その二組の若夫婦はこちらに転居して来る予定であること」などを伝えました。
ルーテシア「当分の間、あの二人は、カルナージ地上本部の『離島警邏隊』に所属、という形式になるだろうと思いますので、よろしくお力添えください」
はやて「私に何か人事権がある訳やないけど……まあ、移住に伴う『転属願』やったら、拒否されることも無いやろうし、私も口添えぐらいはさせてもらうわ」
ファビア「となると……私やルー姉は産休明け、年度明けぐらいに原職に復帰するとして……残る問題は、ジークさんの就職先ですねえ」
ジークリンデ「いつまでもタダ飯ばかり食わせてもらっとったらアカン、というのは解るんやけど……私にできることって、何かあるんかなあ? 永久追放処分を受けとるから、もうミッドへ行くこともできへんし……。受けた恩はキチンと返したいとは思うとるんやけど」
ルーテシア「まあ、それはあまり気にしてくれなくても良いわよ」
ブラウロニア「特別な能力をお持ちだと伺いましたが、主の方で、何か特別な運用はできないのですか?」
はやて「私も准将に昇進できたら、『将軍特権』とか使えるんやけどなあ。……まあ、その件については、私の方でもいろいろ考えとくわ。ジークは、子育てしながら、もうちょい気長に待っとってや」
そうした会話の後、はやてとブラウロニアは帰途に就き、その屋敷の前から転送で軌道上に待機していた〈グラーネ〉に戻りました。
それから、さらに幾つもの世界を経巡り、10月も半ばになってから、一行は〈グラーネ〉の「ならし運転」を終えて〈本局〉へと帰投します。
その頃から、はやての中では、一連の「構想」が形を成しつつあったのでした。
それから、同10月の下旬のことです。
ナカジマ家では、トーマとメグミが息抜きに「二人だけでお出かけ」をした日がありました。
出産後の育児という作業は、基本的に「休日無しの24時間労働」です。本来、『ワンオペでこれを「完璧に」やり遂げる』というのは、普通の人間には無理な話でしょう。
メグミの場合は、ディエチやノーヴェが作業の多くを分担してくれたおかげで、身体的な負担はかなりの程度まで抑えられていたのですが、それでも、心理的なストレスは確実に蓄積されていきます。
それで
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