【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第2節】カナタとツバサとフユカとハルナ。
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一方、カナタとツバサは、新暦85年4月に満2歳で地球の海鳴市に来て以来、イトコの美琴お姉ちゃんや奏太お兄ちゃんとともに、士郎や桃子やリンディやアルフの許で、元気にすくすくと育っていたのですが……。
「さすがは、なのフェイの娘たち」と言うべきでしょうか。
新暦89年(地球では、令和7年・西暦2025年)の5月に、アルフが「管理世界における一般的な『6歳児の集団検診』と同様の検査」を行なった結果、この二人も相当な魔力の持ち主であることが確認されました。
【後に、リンディは『ミッドでリミエッタ家に養子に入ったゼメクとベルネも、集団検診で相当な魔力の持ち主であることが判明した』と聞き、カレルとリエラも合わせた「六人の孫たち」の将来について、いろいろと期待に胸を膨らませることとなります。】
リンディとアルフは、なのはとフェイトにも早速それを知らせ、二人の同意を得て、しばらくは様子を見ることにしていたのですが……。
地球の暦では7月27日の日曜日、ミッドの暦では8月5日。後に述べる〈バルギオラ事変〉が最終局面を迎えた頃に、カナタとツバサはわずか6歳で、まだ誰からも何も教わってなどいないのに、魔法の力に目覚めてしまいました。
その日の早朝、飼い主の手を離れた大型犬が路上でいきなり飛びかかって来たので、幼稚園児の二人は驚いて無意識のうちに(デバイスも無しに)魔法を使い、その大型犬を魔力弾の連射で弾き飛ばし、電柱に叩きつけて半殺しにした挙句、勢い余って周囲の塀まで穴だらけにしてしまったのです。
二人そろって魔力は強いのに、当然ながら、そのコントロールがまだ「全く」できていなかったのでした。
そこへ駆けつけたアルフは、目撃者が誰もいないことを素早く確認してから、大型犬の飼い主がその場に駆けつけるよりも先に、双子を小脇に抱えて光学迷彩をかけながら飛んで逃げたのですが、このまま似たような事件が何度も起きれば、いずれは『高町家の子供たちは魔法が使える』という事実を現地の人々の目から隠し続けることもできなくなってしまうに違いありません。
「これは……やっぱり、二人ともミッドで正規の魔法教育を受けさせた方が良さそうね……」
リンディの判断により、双子は8月のうちに「なのは母様とヴィヴィオ姉様」に迎えに来てもらって、4年と4か月ぶりに生まれ故郷のミッドチルダに戻ることになりました。
随分とタイミングの悪いことに、ちょうどその頃、フェイトもアインハルトもそれぞれに仕事の最中で、どうしても手が離せなかったのです。
【ちなみに、住所がだいぶ離れているので、リンダ(アリサの娘)や、とよね(すずかの娘)は、最初からカナタやツバサとは別の幼稚園に通っており、実のところ
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