【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第2節】カナタとツバサとフユカとハルナ。
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出済みです。
しかし、その報告書を読んだ将軍たちは、即座に査問会を準備し、翌日、はやてたちが〈本局〉に帰投すると、はやてら関係者全員をそのまま査問会に出頭させました。
本音を言えば、「試作の竜人たち」は何とかして自分たちの側で管理したかったのですが、当のフユカとハルナは「八神家の関係者」以外の人間にはなかなか懐こうとしません。
そこで、シャマルとジョディアン医師が熱弁を振るったことも手伝って、管理局の〈上層部〉もやむなく、フユカとハルナを八神家に預け、ミッドの戸籍に「人間」として登録することを認めました。
そして後日、この事件は舞台となった島の名前から〈ギャバウディス事件〉と、あるいは、組織の名前から〈最初の、竜人教団事件〉と名づけられましたが、その具体的な内容は、丸ごと「特秘事項あつかい」とされてしまったのでした。
(まあ、あの新居なら、多少の怪力では大して壊れたりもせんやろ。)
はやてはそう考えて、フユカとハルナを最初から自分の「今年で5歳になる双子の養女」として戸籍に登録しました。
そして、その後「しばらくしてから」この双子は初めて、はやてのことを「おかあさん」と呼ぶようになったのでした。
【この〈ギャバウディス事件〉と「この双子のもう一人の(イマジナリーな)姉妹」である「アキホ(秋穂)」については、また「インタルード 第6章」で詳しくやります。】
さて、ここでまた話は変わりますが……。
カナタとツバサの視点からすると、(2歳までの記憶は残っていないので)自分たちを育ててくれたのは、あくまでも「お祖母様たち」です。
今までずっと、なのは母様やフェイト母様やヴィヴィオ姉様は「たまに会いに来てくれる人」でしかありませんでした。
そのため、二人はミッドに帰って来てからも、最初のうちは「家族としての距離感」をつかむのに随分と苦労をしたようです。
もちろん、カナタとツバサは、自分たちの生まれ故郷が「魔法がフツーに存在している世界」であることにも驚きましたし、自分たちには『男親が最初からいなかった』という事実にも驚きましたが……。
もう一つ驚いたのは、『齢の離れた姉ヴィヴィオが、実は昨年すでに結婚しており、しかも、「義理の兄」が今はこちらの家に同居している』ということでした。
また、そのアインハルトが(少々込み入った案件を執務官として解決した後)二か月ぶりで高町家に帰って来ると、カナタとツバサは男装したアインハルトのことを『兄様』と呼んで、以後、この「ヴィヴィオ姉様とアインハルト兄様」にとてもよく懐いていったのですが……。
それは、フェイトが『二人とも、私にはあんなに懐いてくれない
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