【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第1節】新暦89年、8月までの出来事。
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母親となります。】
また、コロナは10歳の時に、最初のデバイスをルーテシアに造ってもらった関係で、その後は自分でも「デバイス関連の技術」をいろいろと学んでおり、その流れで、17歳で管理局員になった時にも、最初から「技官」を選択していました。
しかし、コロナは、一足先に転属していた夫からの勧めもあって、産休の取得に際して「古代遺物管理部・捜査課」への転属願を出しており、それが受理された結果、産休明けの同年10月からは「捜査四課」の一員となりました。
そして、その出産と同じ頃、具体的には「立春」の頃に、ナカジマ家では、ギンガとスバルが中心になって地球式にゲンヤの「還暦」をお祝いしました。
少し張り込んで、場所は高級料亭の一室です。
ウェンディが(後に述べるとおり、ティアナの仕事が予想外に長引いてしまったために)来られなかったのは残念でしたが、ゲンヤには大いに喜んでもらえました。
なお、チンクはしばらく前から仕事の合間を縫って、「自分のオリジナル」について少しずつ調べを進めていたのですが、昨年の暮れには最終的に確認が取れたので、この機会に「エリーゼ・エスクラーナ」という人物について、ゲンヤたち家族にもひととおりの説明をしておきました。
【新暦55年に26歳で死去したエリーゼには、当時5歳の男子ヴァロールがいましたが、その遺児も今ではもう39歳で、普通に妻子がいる身の上です。
無論、チンクは調べを進めるに際して、「ヴァロールやその父親に自分の姿を見られること」を慎重に避けていました。それで、必要以上に時間がかかったのです。】
また、その直後に、ゲンヤ・ナカジマ三佐はミッド地上本部のオーリス・ゲイズ・ラムロス二佐(41歳)から「陸士統括局」への転属(栄転)を打診されたのですが、彼は根が現場主義の人間なので、丁重にそれを辞退しました。
結果として、翌3月には、ゲンヤは「陸士108部隊の部隊長」という地位のままで、階級だけが二佐に昇進し、また改めて家族からそれをお祝いされました。
後日、ようやく仕事の終わったティアナとともに、はやては祝いの品と銘酒を持参してナカジマ家を訪れ、ゲンヤやトーマと四人で酒盛りをしてこれを祝いました。
(あくまでも一般論ですが、ウェンディたち戦闘機人はあまり酒が飲めないのです。)
さらに、5月の上旬には、トーマとメグミの長子サトルが予定日のとおりに生まれました。系譜の上では、この子は「ゲンヤの初孫」ということになります。
こうして、ゲンヤはこれ以降、相当に幸福な晩年を送ったのでした。
また、この年の3月には、かつての総代イストラ・ペルゼスカの初孫でもあるマギエスラ・ペルゼスカ艦長が、29歳の若さで提督(一等海佐)に昇進しました。
5月に
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