暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十五部第四章 メキシコの思惑その三十四

[8]前話 [2]次話
「もうです」
「どうにもなりませんね」
「実際に」
「警察にしても」
「人もお金もなくて動くなぞ」
 それこそというのだ。
「この世にはです」
「ありませんね」
「そうした組織は」
「それがどういった組織でもです」
「動きませんね」
「ですから」
 この度の金の決定と言葉はというのだ。
「非常にです」
「有り難いですね」
「ではですね」
「人と予算を回し」
「そうしてですね」
「辺境の治安を確かなものにしていきましょう」
 是非にというのだ。
「これからは」
「はい、では」
「その様にしていきましょう」
「中央警察にしても」
「そうしましょう」
 こうした話をしてだった。
 ドトールは会議を終えるとそれで帰路についた、その中で。
 ふとだ、彼はアラガルに話した占い師の店に入った。その店は水晶占いだったがロマニと思われる老婆に占ってもらうと。
 その老婆にこう言われた。
「円満ですね」
「そうですか」
「はい、お孫さんはです」
 これから生まれるこの子供のことはというのだ。
「非常にです」
「健康ですか」
「はい」
 そうだというのだ。
「その様に生まれます、また性別は」
「そのことは」
「どうでもいいですか」
「健康なら」
「そうですか」
「人はです」
 何といってもというのだ。
「健康であることがです」
「最もですか」
「いいとです」
 その様にというのだ。
「私は考えているので」
「そうですか」
「健康は幸福の原点にある」
 ドトールはこうも言った。
「そうです」
「お考えなのですね」
「私は。ですから」
「お孫さんもですか」
「性別よりも」
「健康かどうかですね」
「そのことを気にしていましたが」
 それでもというのだ。
「健康であるのなら」
「安心されましたか」
「そのお話を聞いて」
「左様ですか」
「もっとも健康でなくともです」
 それでもとだ、ドトールは占い師に話した。
「徐々にです」
「健康になればですね」
「いいですし」
「そうですか」
「はい、食べものに気をつけ」
 そしてというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ