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星河の覇皇
第八十五部第四章 メキシコの思惑その三十三

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「それで、です」
「なくなりますね」
「ペスト菌を持っているダニが出ず」
「そしてそれを媒介する鼠もおらず」
「それで、ですね」
「ですから不法出国者が出ないと」
 そうなればというのだ。
「それで、です」
「宇宙海賊も出ないですね」
「そしてテロリストも」
「外縁部の無法化もなくなる」
「左様ですね」
「一度国境を確固たるものにさせたなら」
 それならというのだ。
「もうです」
「二度とですね」
「そうはさせない」
「それが大事ですね」
「左様ですね」
「ですから人員をです」
 辺境部に回すそれをというのだ。
「増員してです」
「そしてですね」
「治安を確固たるものにする」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「二度と辺境の問題を起こさない様にしましょう」
 ドトールは会議の列席者達に話した。
「これからは」
「左様ですね」
「ではその様にしていきましょう」
「辺境については」
「これからは」
「その様に、それとですが」
 ドトールはさらに話した。
「この件の予算もです」
「それもですか」
「用意されますか」
「辺境のことでは」
「増額されます」
 そうなるというのだ。
「人員に加え」
「それは有り難いですね」
「非常に」
「予算もとなると」
「人員は二倍となり」
 そしてというのだ。
「予算は三倍です」
「三倍ですか」
「そうなるのですか」
「辺境のそれは」
「内務省の予算が増額となり」
 警察を管轄するこの省がというのだ、連合では内務省が警察を管轄するシステムが中央政府でも各国政府でも採られているのだ。
「その分がです」
「中央警察に回され」
「それで、ですか」
「辺境の方にですか」
「回されるのですか」
「内相がそうお話されています」
 金、彼女がというのだ。
「決定したと」
「そうですか」
「予算も増えるとは」
「それも三倍とは」
「有り難いですね」
「人にお金です」
 まさにという口調でだ、ドトールは言った。
「ものが動くには」
「逆に言えばその二つがありませんと」
「何も動きませんね」
「どういったことでも」
「それがない場合は」
 まさにというのだ。
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